道具

安全な撮影

「ガシャーン」

現場で機材を落下させて破損することはあります。僕が悪くなくても、不運で事故は起こります。でもケガさえなければ僕だったらそういう時は何事もなかったように予備の機材で撮影を続けます

「大丈夫ですか?」

と気づかってくれたら

「これで新しい機材が会社からもらえます」

くらいにギャグで交わします

心の中では「始末書どうしよう」思っていても態度には絶対出しません。現場の雰囲気が暗くなるからです。壊れた機材は直りません

機材の心配よりも、現場の安全が第一。モデルをケガさせたり、貴重な美術品などを破損させたりすると大変です

例えば、ストロボをスタンドに立てるにしても、必要な機材を立てる場所にすべてそろえ、そこで組み立てます

「意味が分からない」

と思う方は現場経験が足りない。組み立ててからの機材の移動はケガや破損を誘うからです。ライトスタンドを立てたら、ポールをスルスルっと伸ばし、終わったら短く戻す。これが基本中の基本です

もちろん最悪の事態も考えて、倒れても当たらない距離にセットする。スタンドの足は横に倒れるように被写体に向ける。なども当たり前です

 

 

 

ジャンボアンブレラにprofoto A1をセット

被写体に倒れないように足を向ける

 

先日も足の不自由な取材者の自宅へ行った時、インタビューの場所に着席してから、ライティングセットを組み立てました。セットの隙間を歩くことができなかったからです

安全はケガに留まりません。僕は高齢者のインタビュー写真の場合、1枚撮り、瞳を拡大します。すると瞳のにごりで白内障が分かるので、その場合はストロボ光量を2段くらい落とします。普通の光量だと明るすぎてつらいからです

僕はち密に現場を考える方だけど、何も考えないカメラマンもいます

先日、高いものだと1000万円以上する花の撮影があり、このライティングは安全を重視して離れた位置からストロボを発光させました。すると、図録を作るカメラマンが横で撮影を始め、クォリティ重視で花の真上にストロボをセットしました。確かに真(ま)トップのライティングはきれいに撮れるけど、何かあって機材が落下すればミッション終了。同業者の危機管理の低さに思考停止状態になりました。おそらく真トップでも事故は少ないけど、ゼロと少ないとは大きな差だ

最後に初心者がよくやる事故。それは撮りながら動いて、転んだり転落する間抜けな自損事故。カメラの入門書にもほとんど書かれていないけど、モデル撮影会などで転んで機材を破損という事故をなんども見てきている。僕もスタジオだと撮りながら動くけど、それは「動く位置にモノを置かない」という現場の大原則があるからだ

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