道具

ストロボ(多灯ライティング)

みなさん、ストロボ使っていますか? 僕は撮る写真の8割くらいでストロボを光らせています

「写真は『真』を『写す』もの」

とか言って、自然光で撮り、ストロボ光を邪悪なものとして扱う写真家もいて、それも一つの考えかたです。ただ、報道写真の場合は「時間と場所の制限」があり、邪悪であろうが、確実に撮り切るために光を操ります

例えば、暗闇の犯人逮捕で、シルエットだけの雰囲気写真を掲載するわけにはいかず、確実に光を当て、きびしい表情まで写しとる必要があります

こんなこともありました。薄暗い曇天の日、茶室の撮影です。和服のモデルを頼んでいるので普通だったら、高感度で撮るか、ストロボを少し入れるかの判断ですが、どちらも茶室らしい凛とした雰囲気が出ません。いろいろ試すと、窓の外にストロボを設置し、そこから太陽のような強い光を入れるととてもきれいに撮れました

「窓からの光が一番きれい」という茶室の奥深さに感動です。

僕のストロボの数ですが、最低3灯は持ち歩きます。料理、インタビュー、店の撮影など、3灯あれば及第点を取れるからです

これがスタジオのモデル撮影になると一気に5-6灯に増えます

えらい写真家になると

「太陽はひとつ」

なんていって、1灯を傘バウンスで使うことが多いけれど、弱点は光線具合を変える時に位置を変えるので1-2分かかってしまうこと。15分くらいの撮影時間があるなら良いけど、僕のような取材時間の枠の中で撮るカメラマンは長くて5分しかもらえません

そこで僕がよく使うのは「多灯ライティング」

モデルの左右に2灯、髪の毛に1灯、背景紙に向って2灯といった細かいライティングを行い、とりあえずモデルを中に立たせ撮影スタート。モデルの立ち位置は動かさず、光をコマンダーで細かく変えることによって、写真を作り込んでいきます

スタジオで「多灯ライティング」を使いこなすカメラマンはまだ少なく、いまだに大光量ストロボ、ジャンボアンブレラで「バッカンバッカン」撮っているカメラマンは多いです

大がかりなセットだと、撮った気、撮られた気になるけど、瞬時にいろんな光のバージョンが撮れないことを考えると、多灯ライティングをお勧めします

小さなクリップオンをたくさんならべると、ビンボーくさくてお金を取れないというフリーのカメラマンは多いけど、僕はそんなの気にせずに、結果だけを考えます

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