横浜市の量販店のカメラコーナーへ行ってニコンのZ7を見ていたら、メーカー販売員が寄ってきて、ウンチクを語りだした
僕が
「シングルスロットなので話にならないね」
と応酬すると、
「XQDカードはまず壊れません」
と自信たっぷりに答える
やっぱ販売員は売るための「魔法の言葉」は知っていても、「現場の言葉」は知らないのだなぁと思う
報道カメラマンに限らず、カメラマンは撮ったデータを無くしてしまうと、信用はガタ落ちどころかゼロに墜落します。販売員さんは壊れないというけど、データ送信後にカードごと落としてしまうかも知れないし、間違ってパソコンで消してしまうかも知れない
すべてのデータを1枚で管理するのはキケン。昔はシングルスロットのカメラが多く、とにかく現場のパソコンでバックアップしていた。今ではカメラがダブルスロットになって、カメラごと盗まれない限りは2枚にデータを書き込めるので安心です
おそらく販売員のいうことを聞いてシングルスロット運用しても、データを無くすことはまれだと思うけど、まれと絶対に無いでは大きな違いがある
ちなみに僕のメモリカードの運用は
flash air のSDカード64GB + XQDカード64GB
のダブルスロット運用
XQDカードはニコンD850に入れっぱなしにして、一杯になりそうなら古いデータから削除する。常に最近撮ったデータがXQDカードに残るのは安心だ
SDカードは常にiPadにデータ転送し、カメラとは別のカバンにiPadを入れて移動する。不幸にもカメラを盗まれた場合はiPadのデータだけは残るという万全の運用になっている
それほど考え抜いた運用なんだけど、先日先輩カメラマンと撮影に出る機会があり、驚いたことがあります
先輩はダブルスロットのフラグシップ機を使っているのにシングルスロットしか使っていないのです
「データ怖くないですか?」
と質問したら、
「壊れたこと無い」
と自慢げに話す
カメラバッグの中身はぐじゃぐじゃ。よく充電を忘れて現場で他社にバッテリーを貸してもらったりする。レンズキャップはもちろん使ったことがない
「それじゃ現場でミスが起きる」
と率直に言ってみたら
「多様性が組織を活性化される」
と最もらしい、無茶苦茶なコトバで応酬された
その先輩にはいろいろな逸話がある。先日も有名女優を撮影に行った時、ストロボを忘れて、
「今日は光がキレイだから、自然光を生かそう」
と巨匠のような言葉を発して、ひどい光線の写真を撮っていた
ストロボを3灯持ち出すか4灯持ち出すかに悩む僕とは世界が大きく違うような感じがする