撮影が終わって、写真をシステムに入力する出稿作業を行うけれど、同時並行でまず行うのが「充電作業」。ストロボやカメラの電池をチェックして、満タンの7割くらいを切っていれば入力作業の前に充電します
「充電中のまま帰って次の日に電池をピックアップすれば?」
と思うかも知れないけど、電池を入れ忘れて撮りに出たりするリスクもあるので、必ず満充電してカメラに収めてから帰るようにしている
仕方なく充電中で帰る場合は、満充電した予備の電池をとりあえずカメラに入れる。カメラにメモリカードと電池は必ず入れた状態にするのが僕の流儀です。まぁ、これもカメラマンの流儀があって、電池の残量が3分の1くらいでも気にせず撮影に出ちゃう人もいるけれどね
カメラの設定も基準があって、
ISO200、F5.6、160分の1
に必ず設定してから帰る。「これはさすがに細かい」と思うかもしれないけど、現場に行ってストロボ2灯を被写体から2mくらいに立て、ストロボを4分の1発光させると、この設定で適正露出になります
3m離れるとISO400にすれば良いし、状況変化に応じて設定を少しだけ変えれば良い。自分なりに基準を決めておくと絶対に撮影のミスが防げます
この「機材を完璧にしてから仕事を終える」という方法はスタジオ経験で学んだもの。スタジオでは撮影が終わると、ストロボの設定はこうして、ケーブルはこう巻いてここに置く、など細かく流儀が決まっている。これだと次の日に別のスタジオマンがセットしても同じ手順で行えます
これだけやっていても、例えばストロボの照射角を望遠にしたまま忘れていたり、細かい設定でうまく撮れていなかったりが多くて、日々反省なんだけどね
それを回避するためには「チェックリスト」なんだろうな。取材でヘリとかに乗ったら、離陸する前に機長と副操縦士でリストを読み上げて、すべてクリアしないと飛び立てない。面倒でもチェックリストなんだけど、忙しくて適当にチェックするかも知れないので、やっぱ現場でテスト撮影して、テザーの結果を確認するのが一番だと思う
あと怖いのが、機材の持ってゆき忘れ。カメラを忘れた、電池を忘れた、ストロボを忘れたなど周りで1カ月に1度くらいは話を聞く。それでも現場で対応するのがカメラマンなんだけど、僕の場合は「僕の使用機材」で話した通り、仕切りの入ったカメラバッグに入れる機材が決まっていて、キホン忘れることはない。きっちり機材を管理できないとカメラマンとして生き残れないと思うのだけど、意外と行き当たりばったりでも、なんとかなっている人もいる
そういう人に機材管理の哲学を教えても反応はなく、逆に
「多様性こそカメラマンに求められている」
などともっともらしく反論するけど、そこのズボラな機材の管理に多様性は必要ないと思う