撮影の保存形式をRAWにして、後で現像するカメラマンは多い。広告写真なんかはキホンRAWだし、風景などの写真家やハイアマチュアなどもRAWで撮影する
RAWとはカメラのセンサーの感じた値をそのままファイルに記憶したもの。僕の主力機のニコンD850だと、JPEGは8ビット保存だけど、RAWになると14ビット保存になる
なんのことだか分からない! ここで理系の僕の登場です。
14-8=6ビット
の差があるので、2を6回かけて
2×2×2×2×2×2 =64階調
ようするに階調のという階段の数が多い。JPEGが2段の階段だとすると、RAWは2段の中にさらに64段の階段があるということになります
とくにアンダーで撮ってしまい、ほとんど階調がないような画像でもRAWの方が細かく階段に分かれているので、明るさ調整した時にトーンジャンプしないということになります
で、報道カメラマンはどうなの?というと
「RAWで撮りません」
と謝るしかない
現場で何千枚もRAWで撮って、写真を選んで現像して送信するなんて時間もないし現実的じゃないから
データの管理も大変だし、デジカメ運用が始まってから、RAWで管理したことはないです。現場でしっかり露出と色温度を合わせて、撮って出しで掲載できるような画像を収めるのが腕の見せ所だ
JPEGファイルの圧縮率も効率優先で、僕は最低画質に近いBASICで運用している。これもRAWデータ信者からすると驚きなんだろうけど、この画質で大きく紙面掲載しても全く問題のないレベルです。これがちょっと重要な場面だとFINEやNORMALのモードで撮ることもあるけど、本当気持ちの問題だけです
その代わり、撮る時に露出と色温度の設定は神経質に行い、僕から見るとRAWデータ信者は「後の現像でどうにでもなる」みたいな緩さがあるように見える。後で一生懸命RAW現像する人を見ながら「(時間をかけるなら)今でしょ!」と言いたくなる
写真は現場でしっかり撮れた方が絶対にうまくなる。それこそトリミングにしても、広めときつめを撮り分けたり、デジタル水準器で水平に気を配ったり、それが重要だと思う
RAWデータにこだわる人は、完璧に撮れて更に高みを目指しているカメラマンなんだろうなぁ。その日の撮影が手いっぱいで、僕にはたどりつけない領域だ