答え
昔のカメラマンは「お金持ち」が多い
現在の年齢でいうと85歳以上くらい
戦中戦後、食べるのも難しい時代に、家が一軒買えるほど高価なライカを買ったり、食えるか分からない写真学校に通ったりしたのだから、実家が金持ちの場合が多い
僕の会社の大先輩たちも、地主の息子などの資産家が多くて、すごい相続税を払ったような話を聞く。下級臣民の僕とはスタートがちがう。ようするに「金持ちのボンボン」だけれど、昔はお金がないと写真を撮れない時代だったのだ
逆に考えるとカメラと暗室技術さえあれば仕事はいくらでもある時代で、ちょっと仕組みを考えれば食べるに困らなかったという。写真が撮れる人が少ない時代はとても良かったと思う
その次の世代である60代、70代はどうか?
これも、広告などの商業写真を撮っていたカメラマンには良い時代だったと思う。銀塩時代だったので撮り手の需要は高く、ビンボーでも最初は写真家に丁稚奉公し、暗室ワークを取得し独立。また無理してでも都内の一等地にスタジオを構えた人は、不動産バブルに乗って、本業以外に財を成した話も聞く
昔は都内に大きなスタジオが少なく、持っているだけで需要は高かったのだよね
知り合いが90年のバブル崩壊直前にすべて借金で大型スタジオを建設した。普通なら不動産は評価損で借金だけ残って行き詰るのだけれど、スタジオによる安定収入があったので、世の中の情勢に関係なく10年ほどで完済したそうです。今でも番宣などでそのスタジオによく行きます
その下の50代以下の世代はどうか?
デジカメが普及し、いわゆる「ゆとり世代」の普通のカメラマンが多い
簡単にカメラを買えるし、撮るのも楽になったので、副業カメラマンなどを含め競争相手がめちゃ多い。要するに参入しやすく競争が厳しい昔と真逆のパターンだ。
フリーで独立するのも300万円くらいあれば、機材がそろうので比較的初期費用も少ない。家が建つほどのお金は必要ない
え、300万円!
と思うかも知れないけど、フラグシップカメラ2台、モノブロックストロボ、大三元レンズ3本、など考えたら普通にかかる費用だ
でもこれって安いと思いませんか?ちょっとした飲食店を行うのも店舗改装費など数百万円くらいかかるし、うまく行かずに廃業すると、お店の原状復帰費用まで取られて何も残らない
カメラマンだったら廃業しても、機材を売れば200万円くらい戻ってくる。簡単に参入できてリスクの少ない職業だと思いませんか
それでもお金がないので、「10万円の機材で副業カメラマンになれる」なんて内容の本が出ているけど、小遣い稼ぎはできても本物のカメラマンには成れないと思う
「道具から入っても実力がなければ」という意見はごもっともなのだけど、同じくらいの実力なら最高の機材を持っているカメラマンに頼むよね
スタジオに入って、ストロボを立てた時、profotoとGODOX じゃスタジオマンやクライアントの視線が違うし、安いカメラマンだと思われてしまう
がんばってでも300万円出せば一流の機材がそろう良い時代だと思う。あとはきびしい競争だけれど、「簡単に参入できて競争が少ない」仕事なんて少ないよね。特にネット情報が飛び交う現在、おいしい仕事なんてすぐに隙間が埋まってゆくと思う