写真

想定外のおシゴト

 先日、催し物のオープニングで有名人や関連の偉い人たちの集合写真を撮った。普通に「パシャ」ではなく、300ワットの大光量ストロボを3灯使った本格的なライティングで物々しく撮った。これくらい大光量にしないと、室内光の影響を受けたり、中央と端の明るさがむらになったりする

 別にクリップオンストロボでもそこそこ撮れたと思うけど、こういうのは見かけが重要。「撮られた感」十分で、なぜか式典自体も盛り上がるというものだ

 本番では完璧にスムーズに撮れたけど、想定外の事態が発生。次の展覧会で図録を作るので木造の巨大な建築物模型を10点ほど撮影して欲しいとの案件が舞い込んでしまった

 僕の集合写真の仕事ぶりをみて、思いついたのだろうけど、専門外の案件で、職場では誰も経験したことのない内容だ

 いつもの女優さんの上半身1メートルを撮るのとわけがちがう。女優さんはストロボ3灯合計100ワットもあれば済むけど、高さが3メートルもある構造物だと、光源を3倍くらい離して発光させる必要があるので、3×3=9倍ほどの光量が必要になる。なのでモノブロックストロボで2灯の1000ワットなのだ

 先日、テスト撮りにいったけど、まぁ、何とか撮れるという感じ。

まず建物の高さを測る
その半分の高さにカメラをセット
カメラを水平にして撮影

というのが基本。建築写真では当たり前だけど、ど真ん中の高さで撮らないと柱や壁がきっちり平行に写らないんだよね。本番はレーザー距離計を片手に、位置決めするつもり

 担当者と打ち合わせながらテスト撮りしたけど、新たな仕事が発生した。建築模型内部の、ち密なマクロ撮影だ。業界では、図録を撮る人、Webなどの媒体用にマクロ撮影する人、全体の雑感撮影を行う人などが分業化されていているらしい。めんどうな世界だなぁ。言われれば何でも撮る報道カメラマンは特殊なのかも知れない

 巨大構造物の撮影は難しく、よく車の撮影で何日もスタジオでライティングに苦戦したという話を聞く。車はいわゆる「ひかりもの」なので映り込みや、多灯ライティングがハンパなく難しいので僕には撮れない。今回のような木製の建築模型が、僕に撮れる限界のような気がする

 物撮りが大きくなれば大きくなるほど撮り手がいなくなるので、その領域で仕事をするカメラマンは逆に安泰なのかも知れない。ただ、以前に書いたことあるが、特化したカメラマンは今回のコロナみたいなことがあると、ぱったり仕事が来なくなったりするのでリスクヘッジは重要だ

 僕のように、女優さんの全身とか一品の料理とか撮っているカメラマンには踏み込めない領域だけれど

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