雑感

安全の担保

前回、僕のカメラバッグに「カグスベール」が入っている話をしたけど、カメラマンって安全を担保しないと生き残れないと思う

改めて紹介すると「カグスベール」は家具の脚のすき間に入れると、カーペットやフローリングの床なら片手で机やテーブルが動かせるシートのこと。それさえあれば、現場で安全に什器の移動ができるから

安全は大事で、例えば国宝の美術品などの撮影をする場合、カメラマンによっては平気で真上から撮っている人がいるけど問題外。普通はカメラが落下しても大丈夫なように、ななめ上から撮り、フォトショップで台形補正を行えば、ちゃんとしたフォルムに仕上がる

可能であれば床面より30度ほど傾けてもらい、ななめ横から撮ることもある

モデル撮影なんかも同じで、床にあお向けに寝かせると、すごく妖艶な感じで撮れるけど、その場合も真上はNG。モデルの斜め上から撮るのが基本です

以前にアマチュアのモデル撮影会に同行したときの話、ストラップを首にかけているので安心と思ったのかモデルを真上からこっそり撮った人がいたけど、モデルの目に小さなほこりが落下し、コンタクトを外したり大変なことになった

当然現場の雰囲気は最悪に、撮影前に「真上は禁止」と言ったのに

危険な例でいうと、ロケで岩場の撮影など。平気でモデルをテトラポットとかに立たせたり、堤防の上に仁王立ちさせたりする人がいるけど、ちょっと風にあおられると海へ落下なども考えられる。とても良い絵が撮れるのは分かるけど、リスクを取ってまで撮るべきではない

アマチュアの撮影会での話だけど、岩場にモデルを立たせて指導を行った写真家がいた。モデルも撮り手も大変な状況だ。なんと、その写真家が撮っている最中に、苔で滑って機材一式と本人が海に水没してしまった

幸い、本人はスリ傷で済んだけど、その状況を作ること自体、本当にプロか疑問。
本人は

「コケでコケちゃいました」

と凍り付くギャグで交わしていたけど、40-50万円もする機材は修理不能に。モデルにケガがなかったのが幸いです

ちなみに事故で機材が故障してしまった場合、プロなら絶対に落ち込んでいる様子を見せないこと。その素振りで現場は暗い雰囲気になり、撮影自体が失敗に終わってしまう。僕だったら

「これで新しいのに買い替えられる。ラッキー」

とくらい言って、何事も無かったかのように予備機で撮影を続行する。少々ケガしても気にせず続行だ

そうしないと周りに大きな迷惑をかける。そうなる前に安全の担保が第一なんだけどね

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA