「ゆとり世代カメラマン」
と言っても、さっき僕が考えた造語で、現在で言うと65-70歳くらいのカメラマンを指します
その人たちがデスクになった1995年のころ、パソコンはWindows95が出たところで、まだ銀塩全盛時代です
なので、ゆとり世代はデジカメを覚える必要もなくデスクになり、2010年ころデスクを終えてデジタルの現場に戻ることになり、様々な問題が降りかかります
「撮影の基本は変わらない」
という大きな勘違い、それでは今のクオリティで写真が撮れません
例えば色温度。銀塩時代なら意識が薄かった概念です。今は細かく設定して、色被りを防ぎます。室内光に合わせてストロボにフィルターを付けたり、色のコントロールが必要になります
スポーツ写真にしても、銀塩時代は500分の1のシャッター速度でピッタリ止まっていた撮影が、1000分の1を切らないと止まらない
理由が分かりますか?
理由1 撮像素子とシャッター幕の距離が長い
理由2 デジタルの方が銀塩よりち密なため、ちょっとのブレが気になる
昔はルーペでネガを見て、ブレてなかったらOKなんだけど、今はパソコンで拡大するので1画素のずれでも気になってしまう
テザー撮影だってそうだ。昔は撮った画像を掲載前に見せるなんてこと少なかったけど、今は現場で瞬時に見せないとトラブルになる。「昔は見せたこと無かった」とゆとり世代は言うのだけど、そもそも見せないと「あのカメラマンスキル低いね」と関係者に思われてしまう
僕は
「勉強しなおしてください」
というのだけど、
「銀塩で基本がわかっている」
と勘違いしているらしく、言うことを聞いてくれない。撮影の基本自体が変化しているのに。それでも会社員である報道カメラマンなら給料はもらえるけどね
逆に70歳前後の現役で頑張っているフリーカメラマンをたくさん知っているけど、みんなデジタルに詳しい人ばかりだ。デジカメが仕事で使えるようになった2005年ころ、50代半ばで、デジカメ、パソコン、画像処理などを覚えるのは大変だったと思う。会社員じゃないので「デジタル分かりません」では次から仕事が来ないので懸命に勉強したのだろう
会社員としてゆとり世代カメラマンを歩むか、好きな写真を撮り続けるフリーカメラマンを歩むかは、天秤にかけられないけど、僕は一生自分の納得できる写真をと続けたいと思っている。そのためには常に勉強しないとすぐに後輩に追いつかれるので大変だ