僕が普通のインタビューを撮影する場合、どれくらい現場に滞在するか分かりますか?
最近2,3回測ってみたら、平均25分でした
芸能事務所などに行く場合、約束のきっちり5分前に行く。早すぎても、遅れても迷惑なので、入社したら5分前というのを教え込まれます
到着して名刺交換をして、準備開始。被写体にはどこに座ってもらうなど決めたら、5分でライティングのセットを組みます
そこから10分ほど撮影して、5分で撤収すると大体25分で事務所を出ることになります
スタイリストがいたり、事務所が写真にうるさい場合はもう少しかかります。あまり長く撮るとくつろいでインタビューを受けられないので、良いカットを左右で3枚ずつくらい撮って早々に切り上げると事務所に喜ばれます
反対に時間をかけた方が良い取材もあります。分かりますか?
たとえば、避難所の撮影などです
震災などで避難所の撮影に行くわけだけど、いきなりカメラ機材抱えて避難所に押しかけ、バシバシ撮り始めたら、避難した人はどう思う? 誰だって取材を受けたくないと思うでしょ。なので、最初は機材も最小限で訪れて、30分位避難所になじむ時間を作ります。人によっては休憩したり世間話をしたり、その場に溶け込むのです
締め切り時間で心の中はキリキリしてるのだけど、できるだけなじんだ後に撮影開始というわけです。撮り終わったらおもむろに、外に出て懸命に写真を電送しています
ペットの撮影なんかも、最初警戒されるので、例えば犬だと10分位「なでなでタイム」をつくることもあります
僕だと理系の大学の研究室なんかに行くと、妙に大学の先生と実験の話で盛り上がってしまい、時間がかかってしまうこともある。次の取材が控えているときなんかは、グッとこらえて、先生に話しかけない。研究者系、経済学者系は特に波長が合うので注意しながら取材している
いろいろ撮影時間があるけど、平均するとカメラマンの中でも僕は「メチャ早い」分類に入ると思う
先日もお笑いの女性タレントを撮ったけど、会社の中庭で1分位に30枚撮って「ハイ終わりです」と言ったらビックリされた。テレビ出演が多いタレントさんなので、時間のかかる動画と比べると早いのでしょう
フリーカメラマンなら、遅刻が怖いのでギューギューの予定は入れずに、仕事と仕事は2時間くらい余裕を入れて受けるという。報道カメラマンはその逆で、デスクがパズルを解くように時間をつめて予定をいれるので大変だ。たまに芸能人が遅れて次の仕事が間に合わないことがある
そういう場合はデスクに連絡して、別のカメラマンが向かうことになる。誰でもいきなり代打を告げられ仕事ができるように訓練されているから、うまく回るシステムなんだけどね