ここ2-3年、休みの日の持ち歩きカメラは小さなEOS kiss Mが多い。本当ならミラーレスのフルサイズ機を持ち歩きたいところだけど、撮影のスイッチが入っていないのに重いのは疲れる。休みの日も原稿などを書くためにパソコンも持ち歩くので、それにプラスしての重いカメラはしんどいです
その点、EOS kiss Mはレンズ込みで700gくらいしかない。それよりも大きなメリットは威圧感がないこと。どちらかというとスマホの延長みたいに周りも見てくれるので、撮っていてもトラブルになることが少ない
この前、休みで猿島にニコンのD850とレンズ3本持って出かけたときは、ふつうの人に交じって撮っていたのに、いきなり係員に
「取材許可撮りましたか?」
みたいなことを聞かれ、なぜ自分だけ聞かれるのだろうと不思議でした。別に一眼レフで撮っている人、他にもいるのに
多分、動線とかカメラの構え方とか、なにか一般人ではないオーラが出てしまっているのだろうなぁ、、と思う。その気配を消すためにはスマホ撮影が無難なんだけど、それでは撮る意味が無いので、威圧感を与えないEOS kiss Mがちょうどよいのだ
EOS kiss MはAPS-C機で、画素数2580万画素しかないので、風景写真を撮るときなんかは物足りない。ピントも深くて、背景ボケが汚い。またAPS-C機は絞り込んだ時に画質の劣化がはげしい。例えばF16くらいに絞り込んで撮ってみると、明らかにもやもやした画像になる。基本はF5.6からF8くらいで使うのが普通です
これが仕事では全く逆。「撮ってますよ」という主張が大事になるのでAPS-C機は全く使いものになりません。スタジオなどで使えば、モデルやクライアントに失礼になるし、フリーだと次からは仕事のオファーも来なくなる
報道各社が集まる現場では、APS-C機を使うのはあまり見ることがなく、フルサイズ機が普通です。お料理、スポーツ、記者会見、夜の事件事故など同じカメラで撮るので、高感度耐性、トリミング耐性、連写性能などを考えると、やっぱりフルサイズのフラグシップ機ということになる
でも今のフラッグシップ機って60万円くらいが普通になっていて、ちょっと高すぎると思うひともいるはず。本当に仕事でお金を生み出すのなら仕方がないけど、趣味で使うとしたら、かなりの覚悟がいる値段です
昔の銀塩カメラは20万円くらいで買えたのにと思うけど、そのころ新聞社では一人で1日10本くらいフィルムを使っていたので、ざっくり1年間で2000本、60万円くらいフィルムに使っていたことになる。ちょうどフラグシップ機が1年で買えるのだ
そういう意味で、今のフルサイズフラグシップ機は新聞社から見れば高くないと思うけど、そんなの関係なしに経費節減がうるさく、昔の銀塩時代のころがちょっと懐かしいです