去年の9月16日に
「報道でRAWデータは扱わない」
という話をしたけど、それから半年たって、やっぱりRAWで撮っていないし、それこそ画質設定はラージのBASICにしたまま。新聞1面にデカデカと載った写真も何枚かあったけど、BASICのまま撮って迷いはなかった
じっと見ると違いはあるのかも知れないけど、それよりも軽めのデータをタブレットにビュンビュン飛ばして、色味や露出を現場で確認することが大事だ
報道以外のカメラマンはRAWにこだわる人が多く、知り合いカメラマンもRAW派だけど最近ワークフローを見せてもらって理由がわかった
フォトショップのRAW現像ソフト、cameraRAWで現像するときに、WBや露出を合わせると同時に画像処理も行うのだ。フォトショップのRAW現像機能って、結構充実しているので、ほとんどやりたい補正ができてしまう
カメラ雑誌を見ても、RAW現像で補正をかける写真家が多く、なんだか妙に納得してしまった。と、いうかRAW現像が簡単なので難しいフォトショップを覚える必要がないのだ
やはり僕らは時間のかかるRAW現像はしないし、JEEGの撮って出しがキホンになる。じっくり補正を行う場合はフォトショップで複雑なマスクを切ったり、微妙なトーンカーブを付けたりするので、RAW現像では対応できないだろう
あと、RAWデータは保存でも問題になる。僕のD850やキヤノンのR5の4000万画素クラスになると、BASICの圧縮率で撮っても10MBくらい、RAWで撮ってしまうと40MBくらいにふくれ上がる
普通に1000枚くらい撮ると40GBくらい、何十人もカメラマンがいるので、すぐに保存しているHDDがいっぱいになってしまう。さらにHDDは2重、3重とバックアップするので、RAWの運用は無理なのです
フリーのカメラマンだったら、大体仕事の量は決まっていて、多い人でも年間撮影枚数10万枚くらいなので、
「納品後、データ保存は半年しか保証しません」
くらいに言っとけば、4TBくらいのHDDでなんとか運用できる
銀塩時代から
「締め切りに間に合わせるのが重要、画質は二の次」
みたいな考えがあり、脈々と引き継がれている気がする
これだけ世の中RAW信仰が多いのは
「手間だけど画質が良い」
「RAW運用が玄人っぽい」
「RAW現像ソフトがよくできている」
というのが理由なのだと思う
ただ、RAWで撮影する人は
「補正前提で撮影が雑になる」
ということは気に留めた方が良いと思う