「写真クラブ」という写真好きの集まりがある。イメージは10人前後の地元の写真好きが集まって、撮影会に行ったり、自慢の写真を見せ合ったりという感じ。もう少し大きなクラブになると、写真審査会などを開催して、写真家に審査してもらったり、その写真家による写真セミナーを開催したりする
そういう「写真クラブ」がどんどんつぶれている。問題は「高齢化」。30年くらい前だったら、定年後に写真クラブに入会して老後を楽しむというのが定番。その人たちが運営を手伝ってクラブは成り立っていました
「若手が入ってこないねぇ」
と年配たちは首をかしげる。それで何十年か経つと、クラブ全体が高齢化して、運営する人がいなくなります
高齢化したクラブは、パソコンやスマホをまんぞくに使えないデジタル難民が増え、どうしても連絡は紙のお手紙、それも郵送で。事務仕事がチョー面倒です
デジタル難民の集まりで、その手紙をエクセルやワードで作れる人も限られる。世話役もふと我に帰ると
「なんで俺はこんなことやっているのか?」
「写真を楽しむために入会したのではないか?」
と疑問に思ってしまう
この問題って、日本の高齢化問題の縮図みたいなところがあって、そもそもデジタル強者は、従来の「写真クラブ」に入らないです
僕もいくつか「写真クラブ」に入っているけど、フェイスブックのオンラインサロンが多い。ズームで交流会を開いたり、たまにはスタジオに集まり撮影会なども行う
ファッションフォトや風景写真などに特化したオンラインサロンもあるので、好きなものに入れば良い
「写真クラブ」は集まるから意味がある。みたいな議論が昔からあったけど、コロナで景色がまったく変わってしまった。集まらなくても交流会を開けるし、ネットでこそ気の合う仲間と出会えることがコロナ禍でみな分かってしまった。写真コンクールもオンラインで受け付けというのが当たり前になっている。
この先、デジタル難民はどうすれば良いか?
プロカメラマンの運営するような写真クラブに入るしかないと思う。会費を出し合うというよりも、しっかりセミナー料金を支払う感じなので、お金はかかるだろう。そうしないとボランティアで動いてくれる世話役はいないのだから
でもそこで運営をするプロカメラマンって、デジタルに長けている感じでもないので、満足できるかは別問題。デジタルに強いプロカメラマンって、そもそもそんなクラブを運営する必要もないし、やるとしてもオンラインで行う
昔ながらの「写真クラブ」は岐路に立たされていると思う。写真を楽しむ自体はとても良いことなんだけど、デジタル難民にはきびしい状況だ。5年もしたら、デジタルが分からなくてもテレビを扱うようにオンラインサロンに参加できると思うけどなぁ。でも今が一番趣味を楽しめるという世代は、5年も待てない
カメラメーカー系の写真クラブはどうですか?
どの会社もカメラが売れず、手厚くサポートするのは難しそうですね。作品を発表するギャラリーなども縮小ぎみですし。個人的な見解ですけど、習い事のようにお金を出して好きなクラブに入るしかないと思います
近所の写真のカルチャーセンターはどうですか?
アルバイト的に教えている年配のカメラマンが多く、波長が合えば良いですが、最先端の撮影技術を習うのは難しいと思います