写真のセミナーの講師を僕は多分50回くらいやったことがある。ほとんどが会社のカメラマンとして開催するものだ。大体がアマチュアの高齢者を対象としたもので、初級が中心。老後の趣味としてカメラを習う人が多く、分かりやすく笑いも交えながらすすんでゆく
高齢者向けのポイントはわかるかな?
とにかく、受講して得したと思ってもらえれば大成功。そもそも無料のセミナーが多いので、得られた分がプラスの評価になる
僕の行うセミナーは、風景写真から物撮りまで実践を中心としたもので大好評。100人位の座学を中心としたものもあるけど、実践編では細かい指導をしたいので15人位にしぼることもある。その場合は倍率3倍くらいの抽選になったりすることもある
高齢者に対するセミナーは、とても喜んでくれるのは嬉しいけど、僕的には実は消化不良のところがある。キホン趣味としての写真セミナーなので、ゆるい感じで緊張感も少ない。また、スポンジのごとく僕の話を吸収するどん欲な人もいない
僕も年を重ねてくると、趣味の「リア充」カメラマンのお手伝いも良いけど、これから生業をめざすカメラマンのたまごを育てたい気持ちが湧き上がってきた
僕自身カメラマンをしながら、写真の学校の夜学セミナーに通った経験があり、そこで得られるプロからのアドバイスはとても有意義だった。プロって何でも分かるわけじゃなく、プロがプロに習うということは、自分に足りない点、自分が勝る点の確認作業という面が強い
当然、僕に習うプロのたまごは、足りない部分がたくさんあるだろうけど、それを教えるのではなく、確認作業をして欲しいのだ
僕がスタジオでプロに習った時は、光に対する考え方が分かったけど、反面大味なライティングを行う先生だったので、設置の早さと、細かい対応などは僕の方が秀でていると思った
あと、プロの撮り手の多くはデザイン経験がなく、画像処理に対する基本が我流でまったく理解できていないことも分かった
逆に画像処理のプロに習ったこともあるけど、今度は撮影のことを知らずに、与えられた画像をきれいするだけの先生だった。とても続けて習う気になれず、学費は払ったけど、1回でやめてしまった
プロから習って分かったことは、自分の強み。撮影から新聞制作、ネット展開まで関わる報道カメランって特殊で強みなんだなぁと気づく
もし、写真が上達したくて習うなら、その前に戦略を立てよう。自分が一線のプロになりたいのか、副業カメラマンになりたいのか、写真コンクールを総なめにするようなハイアマチュアになりたいのか、何となく写真で楽しみたいのか、それによって先生が違うのだ
ただ、無料のセミナーでプロになるのは無理。先行投資として学費は覚悟するしかない