写真

撮影に失敗したら

「撮り直しのできない撮影を失敗したら」なんて話をよく聞く。例えば、結婚式。重要なポイントを撮りのがすくらいなら何とかなるけど、メモリカード丸ごと読み込み不能になったような恐ろしい事故も聞く

そのケースで知り合いは、お客さんのところに30万円を持って謝りに行ったという。当然、「まえ撮り」ならぬ、「あと撮り」も無料で行ったそうだ。でもそれってシングルスロットのカメラでメモリが消えてしまったというのだから、「事故」じゃないと思うのだけど

僕らの感覚でいうと、ダブルスロットの同時書き込みは当たり前、また、スロットの片方は4GB位の小容量カードを差し込み、場面ごとに交換する場合も多い。故障のリスクを分散するためです

僕なんかは更に慎重で、撮影と同時にデータをiPadへ転送、3重バックアップを取ることが多い。iPadはカメラバッグとは別のポーチに入れて、移動中にカメラバッグが盗まれたとしてもデータが残る運用にしている

僕らの撮影で有名人、芸能人、政治家などの場合は撮り直しがきかない。まあ、とてつもない回数の取材を部署でするので1年に1度くらいは、「データが消えました」くらいのことがありそうだけど、ここ10年くらいは聞いたことがない

銀塩時代は、「露出が悪くて全く写っていない」「ストロボシンクロ速度をすべて間違った」「フィルムが入っていなかった」なんてことは日常で、それでも昭和な時代で、無理やり頼み込んで、再撮影していた記憶がある。デジカメと違っていて、「写っていない」ことが普通にあったので、相手も「再撮影も仕事」という感覚なのだろうなぁ

「写っていない」失敗は別にして、写っていても最初の指示を忘れて失敗することがある。例えば、コラージュのデザインに使う上半身写真など、腕や肩を入れずに撮ってしまうと、切り抜いて貼り付けられなくなる。そういう場合は最初から、「上半身からだを切らない」と指示があるものだけど、忘れていつものクセでアップぎみに撮ってしまったりする。これじゃ使えないので写っていないのと同じなんです

撮り直しが効く場合は、平謝りで再撮影することもあるけど、僕の場合は、依頼者にiPadの撮影画像を見せてOKをもらうので、そういうトラブルは皆無だ

部署で脈々と受け継がれる

「カメラマンにいいわけなし」

というコトバがある。現場にひとりで行き、ひとりで撮るので、失敗は本人の責任。いいわけするなということだ。よく「天気が悪いので」とか「取材相手の機嫌が悪いので」とか言いわけしたくなるけど、結果がすべてなのだ

表題の「撮影に失敗したら」という答えは「謝るしかない」のである

とんでもない失敗はありますか?

僕は経験ないけど、被写体の気にさわること言って、取材自体が中断なんてことも過去にはあったそうです。例えば、笑顔が苦手な作家さんに、「笑顔が足りないですね」なんて言ってしまうとか、ちょっとしたことなんですけど

失敗したらまずどうする?

とにかくすぐにデスクに「撮れませんでした」と連絡すること。リカバリーを考えるのがデスクの仕事なんで。最悪は言い訳を一生懸命考えてから連絡するような人、多分報道カメラマンには向きません

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