新聞で写真掲載されると、写真説明の中に「〇〇撮影」とクレジットが入ることがある。細かいルールがあって、新聞社の場合は芸能人の大きなインタビュー写真だったら入る場合が多いけど、スポーツ面などはその面で一番大きく掲載した写真だけに入る。すべての写真に名前が入るとうるさいからです
30年くらい前は入らない場合が多かった。ただ、海外に行って撮ったものは「〇〇特派員撮影」などと大げさに載っていた気がする。コロナは別にして今なら海外と国内はそんなに扱いに差がないけど、昔は海外出張するというだけで大ごと。入社したころは海外派遣で羽田空港まで荷物持ちがてら見送りに行ったこともある
僕らは名前が載ったからと言って、何かが変わるわけではない。「なんとなくやる気がわく」程度のものだ。これがフリーカメラマンだと大きくちがう
フリーカメラマンにとって雑誌、ネット上にクレジットが載るということは、それを見て雑誌の編集者からオファーがくるということだ。編集者はいつも「良いカメラマンいないかなァ」という目で見ていて、その雑誌のテイストに合う写真、新たな境地の写真、を見たら使いたいと思っている
雑誌というのはギャラという概念がなく、ページ単価といって、1ページあたり2万円とか3万円とか決まった撮影料が支払われる。どうせ撮影料を払うならうまいカメラマンを呼びたいと思っている
ところで雑誌の表紙の撮影料っていくらくらいか分かりますか?
超有名な写真家だったら30-50万円という可能性もあるけど、普通は雑誌にもよるけど10万円くらいらしい。これはカメラマンの宣伝になるから低めの設定になるのだという
表紙は注目度がたかく、クレジットの宣伝効果は絶大だと聞く。それをみて雑誌編集者から声がかかるのは当然だけど、それより広告業界から「今度ポスターを撮ってください」みたいな依頼が舞い込む。すると100万円単位で撮影料が入るのでファインダー越しに見える景色も違ってくる
またアイドルの写真集などの依頼もくることがあり、契約にもよるけど数百万円のギャラがはいることもあるそうだ。よって雑誌の撮影は比較的安いけど、名前を売る絶好の機会になるので、ガマンしてやっているカメラマンも多い
僕らの場合そういう話に無縁だ。知り合いから「〇〇撮ってましたね」とたまに言われるけど、読者はほとんどクレジットなど見てくれないので、たくさん名前が載っていたとしても気づかれることはない
新聞写真を見て、依頼する雑誌編集者はいないけど、社内で紙面制作している関係者などはよく撮影者を見ていて、「このカメラマンはうまくないので、レイアウトしにくい」とかウワサしているらしい。ちょっと気になる話です