オリンピックが近く、日ごろの撮影をこなすスタッフが誰もいない状態。「記者カメ」と呼ばれる、カメラマンが行かず記者自身が撮影もこなすパターンもあるけど、高度な撮影力が要求されるときは僕ら年長組の出番だ
昨日の1本目は有名人とその愛犬を撮るという撮影。数回分の連載を撮らないとダメなので30分前に現場入りし、5シーン分のロケハンを記者と念入りに行う。その有名人はとても良い方なんだけど、シゴトにはきびしいのかなぁ?写真の写りを気にするという話もあり、かなり緊張しながら準備して待つ
撮影が始まり1シーン目の画像を有名人とスタッフで確認。その瞬間、画像をとても気に入ってもらい、その後はスムーズそのもの、1時間弱で撮影が終わる。僕らが撮影に1時間もかけるのは珍しいことだけど、スタッフ確認や相手方のリクエストに応えると、それくらいの時間がかかる。けっこう疲れた
撮影が終わり、地下鉄で会社に戻る。そこで休憩したいけど、「撮った画像はすぐにシステムに入力」というのが新聞社の常識。1時間ほどかけて、ワンコの写真を10枚ほどセレクト。モノクロとカラーの画像処理をカンペキにおこなう
言ったことなかったけど、新聞は地域によってカラー面、モノクロ面に分かれることがあって、それが予想される画像は、1枚の写真に対してカラーとモノクロの画像補正をかけるという面倒なことをやっている
カラーからモノクロ変換すれば良いと思うでしょ。けっこう暗くくすんでしまうので、モノクロは別処理した方が良いのです
2本目は劇団の俳優さんたち4名の撮影。4名の集合写真の後に、個別のインタビューカット、その後に舞台装置を撮る。これも2時間半ほどかかった。疲れた。会社に戻って1時間ほどセレクトを行い、名前を間違えないようにキャプションをつける。システムに画像登録を行い終わったは21時を過ぎていた
劇団の取材は4人だったので、ストロボは光量重視でプロフォトを持って行ったのだけど大失敗。プロフォトのコマンダーがクズで細かい光量調整が瞬時にできないので、インタビュー写真の時に困った
4人いると、男女や顔の彫りの深さで左右の光量を細かくコントロールするのだけど、プロフォトはとても現場で操作できる代物ではない。広いスタジオで「バッカーン」と打つ場合は大光量で上質な光を出すのにねぇ。実に惜しい
今後はスタジオや野外ロケではプロフォト、それ以外はニッシンと使い分けるようにしよう。「プロフォトを最近使っていない」なんて思ったことが敗因だった。時間をかけて作品撮りするような撮影はプロフォトなんだけど、数分で撮る僕らにプロフォトは不向きなのかも知れない
ペットの撮影は難しいですか
猫が気まぐれで、引きこもったりするのでとても撮りにくいです。今回の犬は人なっこく、目線も合わせてくれたので楽勝でした。個人的にはカメとか小鳥とか、トカゲとかが撮りやすいと思うのですが、記者目線で考えると、ペットとの話の展開が少なく、原稿にしづらいみたいです。そうですよね。犬だったら「洗濯物にくるまって寝るのが大好き」だけで30行ぐらいかけるけど、カメだったら何も書けないですよね
劇団の俳優さんたちで面白い話は?
俳優さんたちって、湧き出るオーラがすごいですね。声もハリがあってクリアで、インタビューで聞き取りにくいことは全くないです。ただ笑ってしまうのが、1時間以上もひとり芝居ができるような俳優さんばかりなんだけど、普通のインタビューになると、人の名前が出てこなかったり普通のニンゲンなんだなぁと。膨大なセリフを覚えて、流れるように再現するのは特殊な能力なんですね