東京五輪が始まりメインプレスセンター(東京都江東区・東京ビッグサイト)にはオフィシャルパートナーのC社や。N社、S社のサービスデポが開設され、世界中から来たカメラマンの機材の対応に追われている
サービスデポとは名の通り、機材の修理や清掃、貸し出しに至るまで何でも対応してくれるメーカーの出張サービスだ。撮像素子などの清掃なら20分も待てばやってくれる。故障したボディやレンズを持ち込むと、すぐに替わりの機材を貸してくれ、次の日には修理が完了するという素早さなんだ
故障の程度には関係なく素早く対応できるわけは、ふんだんな修理部品にあるそうだ。惜しげもなくユニットごと交換して、スピード重視の修理が行われているとのこと。また程度がひどく「修理不能」になるような機材は、キホン新品の同じ機材を用意して、シリアル番号だけ付け替える話を昔聞いたことがある。
「うーん、なんとも贅沢な修理方法なんだ」
と思うかも知れないけど、みんな世界中から来ているのだから、帰国前に修理を終わらせないと面倒なことになる。やはりズボラなカメラマンはどこでもいるもので、借りた機材を返さなかったり、修理機材を引き取らないで帰ってしまう人もいるようだ
これだけのサポートを受けられて、修理代金はなんとキホン「タダ」(確かフィルターやキャップは有料販売だったと思う)。夢のような手厚いサービスなんだ
このサービスデポに派遣されてくる職人たちはメーカーの中でも特に練達な人が選ばれるという。それもそのはずだ、はやく確実に修理を行い、しかも対応機材の種類がハンパじゃない。やってくるカメラマン同様、サービスデポの職人たちも頂点の人たちなんだ
前回のリオ五輪の時は、S社からはまだ実践で使えるカメラが出ていなかったのでサービスデポはC社、N社だけだったけど、今回S社は五輪を意識して機材を揃えてきたので初めてデポを出せる流れとなった。今回各社はまだレフ機が中心なんだけど、ミラーレスで先行しているS社は、2022北京冬季五輪でさらに勢力を増すにちがいない
まあ、C社、N社とも実践で使えるミラーレスが近々発売されるので、一気にS社が主導権を握るというのは考えにくいけど
今回の五輪が終わると5か月後には北京での冬の五輪なんだよね。先日も担当カメラマンが機材輸送の打ち合わせをしていたし、ホント2021年度はタイトなんだよね。同じ年度に2度も五輪があるというのは、各社とも年度予算が厳しいだろうなぁ
今回の五輪ではC社の戦略を変えた広告が目を引いている。通常なら
「世界のカメラマンたちがC社の製品を使っています」
という内容なのだけど、今回は
「東京五輪の裏方としてカメラマンを支えています」
というトーンで目立っている
動画広告でもサービスデポが紹介されていたし、会場の屋根や競泳で水中に設置するリモートカメラなどの広告も見た
以前だったら陸上男子100メートルの決勝で
「これだけ(C社の)白いレンズが並んでいます」
みたいな広告が多かったと思うけど、それはもう当たり前の風景、前面に出す必要もないのだろうなぁ
誰でもサービスを受けられますか?
IDを持っていないとメインプレスセンターに入れないので、サービスを受けられないということになります。
何でも修理してくれますか
現場で使用する最新機種がメインです。古く明らかに現場で使わないような機種は対応が難しいと思います