あまりユーチューブなどで言っているカメラマンはいないけど、人物のポーズ写真などを撮るときに、人物を画角の何%くらいの割合で入れるか考えることが新聞写真では大事。例えば大自然の中に豆粒のように点景でいれる写真もあるし、人物中心だと70%くらい入れることもある。それこそイケメンのアイドルなんかは顔だけで80%くらいで撮ることもある
その基準がチョー難しくて、風景写真で動きを出す時に、点景でお姉さんでもいれれば作品がガラリと変わる。アイドルなんかはファンが喜ぶということで雑誌などは大きな顔での掲載を好む。新聞は品が無くなる?という理由からか、ドアップは避ける傾向にあるけど。雑誌は写真で販売部数が大きく変わるというから売れる写真を好むのだ。定期購読の新聞とはちょっと違う
人物の大きさは掲載サイズによっても変わる。掲載サイズが小さいのに更に人物が小さかったら何の写真か分からないでしょ。そういう場合は人物を大きく撮るのがキホン。次回予告の小さな写真なんかはアップの顔だけを入れる。逆に新聞全面の大きな掲載だと、少々人物が小さいくらいの方が渋い写真になる
その人物の大きさを瞬時に判断して撮るのが僕らの仕事なんだけど、僕はちょっと苦手で時々「あーすりゃ良かった」なんてことがたまにある
先日も2日続けて自分的には大失敗。別に写真を見せてデスクにダメ出しはされなかったけど、自分の中では失敗がくやまれる
1日目は、チョー有名な芸術家のお宅でのこと。豪華な階段やシャンデリアが素敵な室内で撮ったけど、室内の片隅で撮ったので、素敵な部屋が写し込めなかった。もっと部屋の中央に立ってもらって広角で撮れば部屋が映り込んだのに、、、最近はコロナの影響で距離を保つため望遠系で撮るのがキホン。いつもの流れで撮ってしまって部屋が分からなくなってしまった
2日目はチョー有名漫画家の仕事場でのできごと。天気が良かったのと、漫画の世界観が屋外なので屋上で撮らせてもらったのだけど、きれいな夏空をいれようと広角を使ったまでは良かったけど漫画家がちょっと小さくなってしまった。これはコロナの意識で漫画家と離れすぎなんだ。屋外なのでもっと近づいても何ら問題なかったのに。ただこちらは掲載サイズが幸い大きかったので漫画家が多少小さくても写真としては問題なかったけど


こんな感じかな、人物と背景が近すぎて、きれいな背景が写し込めない


人物に少し出てきてもらい、広角で撮ると背景が写し込める
こんなポカをしないために、入れたい背景の画角を決め、それに合わせて人物に近づいたり遠ざかったりして、人物の割合を決めるのがキホンなんだろうなぁ。僕は早撮りで、これでイケると思ったら、粘って撮らないのが欠点になることがある。あと2歩近づいていたらと思うことが多くて反省ばかりだ。コロナ下で早撮りは喜ばれるのだけど、粘りも大事だと思うんだよねぇ
大きな掲載写真で気を付けることは?
右向き、左向きはもちろん、大きい場合は見開きページに載ることもあるので、折り目の位置も考慮します。顔に折り目が入るのは新聞ではダメ、またその位置に紙送りのローラーが走るので、顔に戦車のキャタピラーの跡みたいなのが付いてしまいます
写りを気にする方は多いですか?
ひどい写真が載ってトラウマににっている有名人も一定数いますね。僕の場合はテザー撮影で最初に画像を見せるので、「このカメラマンだと大丈夫」と思うのでしょう。途中から見なくなり「あとはよろしく」で終わる場合が多いです。芸能人など自分自身が売り物の人は写りを気にしますが、芸術家などはあまり気にしない場合が多いですね