「レフ板使いますか?」
ってよく聞かれるのだけど、銀色のいわゆる「銀レフ」は10年くらい使ったことがない。昔はモデルさんの背中に太陽を配し、逆光になった顔を銀レフで明るく起こすのが定番だった。プロアマ問わず当たり前のスタイルだったし、僕らが1対1でポートレート撮影を行う時もそうだった
いまではモデル撮影会で銀レフを使うくらいで、僕らは大光量のストロボで日中シンクロすることがほとんど。今日も炎天下の美女を庭園で撮ったけど、ストロボを2灯立ててフル発光させると、とてもきれいに撮れた
質問 なぜ、銀レフが下火になったのでしょう
答え デジカメになったからです
光量の具合をデジカメで確認できるようになったので、ストロボを使うようになったのだよね。銀塩時代は光の具合がその場で見えないストロボは難しかったのだ。銀レフだったら見た目に撮れるので簡単でしょ。裏を返せばデジカメで簡単になったので、対応した多機能ストロボが出ただけのこと
見た目に撮れるので撮影が簡単
大人数で同時に撮れる(撮影会向き)
比較的安価
天候に左右され、曇天だとレフが効かない
持つ助手が必要
複雑な光線が作れない
ということで、僕らとしては天候に左右されるのが大きく、デジカメの登場でテザー撮影をするので使わなくなったのだ
じゃあ、レフ板をまったく使わない?といったら実は「メチャ使っている」と答えよう。レフ板は光を反射させるだけじゃない
使い方1 背景として使う
現場にバック紙を持ち込み、バック紙サポートのスタンドを立てるのって大変な作業。電車で運ぶのも無理だし、到着してからスタジオまで運ぶのも苦労する。セッティングに20分ほどかかる。フリーのカメラマンは「大変な機材でやってます」みたいなアピールになるみたいだけど、報道カメラマンは結果がすべて。そこで簡単にバックを作れる「巨大レフ板」をみんな多用する
これってチョー便利で、1分位で背景が作れる。裏返せば白と黒の2パターンが撮れて、報道向きなんだ。地べたに置いて、芸能人にしゃがんでもらうのもOK。簡単なスタジオになってしまう

こんな感じで使ってます
使い方2 物撮り台として使う
物撮りするときに、撮影台に困ることが多い。洋服の全体とか料理のフルコースとか一畳分くらいの台が必要になるけど、現場に無いことが多い。レフ板を地べたに置けば、白と黒の撮影台に早変わりする。カメラマンによっては汚い場所で無理やり撮る人もいるけど、そこでレフ板を敷けば「あっ、次もこの人に頼みたい」と誰でも思うわけ。カメラマンを生業とするためには結構キモなのだ

取材先のリビングに敷く

簡単に物撮りできます
レフ板の難点はたたむ時にコツがいって、たためないと現場で恥ずかしい思いをする。昔、たためずにワゴンタクシーで仕方なく帰ってきた人もいたなぁ
レフ板で困っていることは
みんな使わなくなったでしょ。ということはメーカーからしたら売れないということ。僕が愛用するサンテックの1.8×2.2㍍の巨大レフ板も、とうとう発売中止になってしまった。中華製で1.5×2㍍というのは売っているけど2人組を撮るとき微妙に小さくて困っている。でもどんどん縮小傾向なんだろうな
レフ板で笑い話は
レフ板と細長いライトスタンドを持って移動していたら「弓道をなさりますか?」と70歳くらいのおじさんに声かけられたことがある。これって的に見えるのかなぁ?でも弓道場って的があるものだし持ち歩く人いるとは思えない