8月28日、僕の最終学歴である東京写真学園(東京都渋谷区)でスタジオ撮影のワークショップが急きょ開催されることになり、声をかけてもらった。内容はファッションライティング「ドレス編」でひとりのモデルさんに4コーデのドレスを着てもらって撮るというもの
どうも撮影予定の有名人がPCR検査で陽性になり、スタジオが空いたので急きょワークショップが企画されたらしい。ともあれ都内屈指の松濤スタジオで撮影研修できるのだ。松濤は何度も仕事で使ったことあるけど、スタジオの作法で分からないこともあるので良い機会だ
4時間のワークショップで、行ったらなんと、ライティングセットが組まれている。あとは光の加減を調整して撮影するだけだ。ふつうこの手は、説明をききながらセットを組み、撮るのは3分だけという場合が多い
セットは天井紗幕、いわゆる「八百屋」と言われる天井からの優しい光を軸に、ソフトボックスのメイン光、背景は4灯のバック飛ばしと豪華な構成。これだけ借りると照明セットだけで5万円以上かかる。僕らビンボーカメラマンでは組めないセットだ
豪華すぎるセット「広告写真並みの照明セットじゃ」
と思いながら撮影が始まる
テスト撮りをしてライティングを変えての繰り返しが何度も続く。先生は難しい話をするけど、どうも「ピシッ」という光線具合には近づかない
「なんだか、時間ばかりかかって、僕のテンポと違うなぁ」
というのが分かってきた。以前のスタジオ研修では、「そんなものか」と思っていたけど、ラジオスレーブのストロボを操る僕になってからは、撮影の進行がめちゃ早くなった。今の僕から見ると松濤の助手が手動で光量を変えて、フラッシュメーターで露出を測るスタイルがメチャ昭和な感じなのだ
僕の場合は、5-6灯のストロボをとりあえずセットし、あとはコマンダーで細かく光量調整を行う。これだと瞬時に光線具合を変えることができるし、時間もかからない。テスト撮影も2-3枚撮るだけで大体光線が決まる
バック飛ばし、バック落としもコマンダーで切り替えるので、たとえ2分の撮影時間でも背景の光を変えることができる
最後のコーデを撮るとき、1分30秒しか時間がなかったけど、僕の撮影の速さを見せつける事件が起きた。撮影最中に不覚にもバッテリー切れになったけど、すかさず10秒くらいでバッテリーチェンジして再開。次にレンズをチェンジしてワイド系で上からふかんした図柄も撮ることができた
ほかの参加者は1分30秒だと、全身の1パターンを撮るのが精いっぱいだけど、僕は全身、バストアップ、アップ、上からのふかんを余裕で撮り終えた。プロのモデルで勝手にポーズしてくれるし、撮れ高は十分だったけど、4時間もスタジオに滞在することはマレで疲れたぁ、、、
長丁場の撮影は苦手です
早撮りのコツは
セットは慣れた必勝パターンを軸に組み立てることです。あと人にもよりますが、面倒でも自前の機材の方が失敗は少ないです。現場であれこれ迷っていると、撮影時間がどんどん無くなります。撮影に関しては、声を出して意図をモデルにちゃんと伝えること。モデルさんから見て無言で何しているのか分からないカメラマンは嫌われますよ
どれくらい早撮りですか?
カメラマンって2人で現場に行かないので分からないですけど、ペン記者に聞いた話によると、僕の同僚でも慎重なカメラマンは物撮り数品で3時間かかったケースがあったそうです。撮影画像を見ると僕だったら余裕で1時間以内で終わるような内容でした。インタビュー写真でも5分以内なので、たぶん同僚らと比べても半分から3分の1の早撮りだと思います