雑感

新聞ってなぜ白い紙じゃないの?

新聞って真白な紙じゃないけど、なぜか分かるかな?

「真白な紙の方が写真もキレイ」
と誰でも思うよね。詳しい人は
「古紙を再利用するので白くできない」
と考えるだろうけどそれも違うんだ

答え

「裏抜け防止」

よく紙面の写真を見ると裏側の文字や写真が透けて見えることがありませんか?「裏抜け」といって、裏面のインクがしみて見えているのです。以前に真白な雲海の写真に裏面の文字が浮かびあがり、素晴らしい写真だけに残念だったなぁ

新聞って面ごとに編集者が担当するので、裏側の紙面がどうなるかなんて気にしない。また地域ごとに面建てが変わるので気にするのは不可能だろう

そのために「裏抜けしにくい」対策が必要で

裏抜け対策

1.紙を分厚くする
2.インクの量を少なくする
3.紙に色をつけて目立たなくする

なんかが考えられるけど

1は紙面が重くなる。朝刊だと折込チラシを入れて1部で200㌘くらいあり、配達員が200部配るとしたら、40㌔になる。人手不足が深刻な配達員を考えると、なるべく薄くて軽い紙がベターなんだ

2でインクの量を下げると、写真が眠くきたなくなるのでダメかなぁ。これは新聞社の考え方しだい

3は新聞って古紙利用で地球にやさしいとか言われるけど、古紙を利用して紙に色を付けている面もある

僕は撮り手なので新聞印刷の深いところはわからないけど、入社したころの紙面を見ると、格段に印刷のクオリティが上がっていると感じる。昔だったら少々のブレ、ピンボケなど紙面では分からなかったけど、今は少しでも画質が悪いとデスクからダメ出しが入る。新聞紙も薄く裏抜けしにくいものが開発されている。全体的にクオリティが上がったので、少しの裏抜けも目立つのだろうね

印刷工場設備を担当する部署があり、一年中、新聞紙やインク、輪転機などを考えている。その辺の対応の細かさが日本人的で、日本の新聞印刷の美しさは世界一じゃないかな

もっと、紙を白く分厚く、インク量も多く、ゆっくりと印刷すれば、最高の品質の新聞が印刷できる。でも販売価格や配達員の負担、速報性など考えると、今の新聞って最高にバランスしていると思うのだよね。ほとんど無駄なんて無い

どこの新聞社でも工場見学可能でこれがお勧め。1秒間に50部ほどの猛スピードで印刷される紙面に驚くはず。それでもって印刷の色ずれがほとんど無いというのだから感動ものですよ

それを見れば、真白じゃない紙面も
「深い理由があるのかなぁ」
と誰でも思うはず

撮り手として印刷で気を付けていることは?

前述のように、雪原や雲海の写真は大きく掲載するときに写真選びで気を付けます。あまり白の面積が大きいと「裏抜けがどうかな?」と気にします。 また細かい話なんですけど、別刷りのテレビ面など早めに印刷することがあります。新聞印刷って印刷してから日が経つと「ドライダウン」といって、インクが紙面にしみこみ、色が薄くなってゆきます。早めの印刷の場合は、それを見越して濃い目に画像加工して掲載します

紙面制作で裏面を気にすることは?

前述に「無い」と言ったのですが、ウソでした。お料理のレシピとかコラムとか小説とか、毎日切り抜いて保存している読者の方がいて、そういう切り抜きそうな記事は、裏表で重なるとお叱りの声になるので、重ならないように編集者が配慮しています

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