「使わないデジタル一眼レフ機材はゴミになる前に売ろう!」
と僕はずっと言っている。やはりミラーレスのレンズは格段に性能が高いし、レフ機を使う人も減っている。よほどの変わり者が使うくらいだ。中野のフジヤカメラをのぞくと、ここ半年くらいで中古のレフ機のレンズは2割くらい安くなったと感じる
僕が愛用するニコンの24-70mmF2.8も10万円くらいが7万円台に台替わりした。僕もそうだけど、みんながミラーレスに買い替えようと思っているときに、このレフ機用レンズは買わない。また初心者がこのクラスを買うはずもなく、購入者不在なのだ。これじゃ安くなるはずだ
そんなこと思いながら先日フジヤカメラに立ち寄ると
PC-E Micro NIKKOR 85mm f/2.8D
というニコンのレフ機対応で、アオリ撮影のできる特殊なレンズが中古だけど何と10万円で出ている。確か同クラスで最近までは15万円くらいで出ていたと思うのだけど、レフ機不人気の余波か。ずいぶん安いのだ
このアオリレンズはミラーレスのZマウントでは当分発売する予定はなく、永久にでないというウワサもある。そう考えると悩むヒマもなく、スマホを手に、paypayに10万円をチャージする僕だった
ちなみにこのレンズで何ができるかというと
お料理などを撮る際に、アオリ撮影をすれば手前から奥まで全部にピントを合わせることができる。また逆アオリ撮影だと、本城直季先生の作品のように風景写真などで1点だけにピントがあうジオラマ写真風にも撮れる
特殊なレンズなんだけど物撮りをするプロには必須なのだ。この無骨なレンズを使えばクライアントに説得力を与え、間違ってもiPhoneで済ませようなど思わないはずだ

レンズの前玉を傾けたあおり撮影の状態

普通に撮るとこうなる

あおり撮影するとピントが深くなる
ちなみに本日、料理撮影の仕事が入りさっそく実践投入だ。作法の難しさはあるけど、全面ピントがビシバシ合う写真が撮れた。ただ、それだけ工夫して撮っても、写真が分かる人じゃないと気づかれずスルーされることもあり、自己満足の世界かもしれないね
またオリンパスのカメラだと「深度合成」という機能が付いていて、ピントを複数枚変えて撮って、カメラ内ですべてにピントが合っている「アオリ撮影風」の写真にする、なんてこともできる。これがあればアオリレンズはいらないよね。細かく見ると、うまく合成できない部分なんかもあって、やっぱりアオリレンズなんだけど、細かいこと言わなけりゃ「深度合成」で十分かも
このアオリ撮影、日大芸術学部写真学科だったら、授業で実技をやるはずなんだけど、同僚で同卒業生でも、分かっている人がいないんじゃないかなぁ。分からないから体育会系である報道カメラマンになったという話もあるけど