東京都庭園美術館で開催中の写真展『蜷川実花「瞬く光の庭」』を観に行った。会場は若い女性であふれ、改めて写真家・蜷川さん人気にはおどろいた。作品の多くが撮影可能で、みんなスマホでパシャパシャ撮っている。別にカメラ女子でもなく、普通のOL風の女子ばかりだ
建物内に飾られた作品
アールデコ調の内装に映える蜷川さんの世界観や生き方に共鳴しているのだろうなぁ。写真家ってそういうものだ。僕らから見ると分からないような作品もあるけど
蜷川さんを1度だけ映画監督として取材したことある。まったく自然体で日ごろから蜷川ワールドを醸し出している感じだ。なんとなく女子がひかれるのがわかる
僕は写真家にはなれないなぁ。報道カメラマンって現場に出て、状況に応じて時間内に撮り終えるということを毎日千本ノックのように行うので、撮るものが違うのだ。たまたま花を前にして、「蜷川風」に撮れと言われたら、それなりに対応できると思うけど、自分の世界があるわけではないので、「写真家」としての作品は撮れない
よく音楽の取材などで思うけど、僕らって「プロのスタジオミュージシャン」みたいなものかと。いわれた時間にスタジオ入りして、初見で楽譜を見ながら指示通りに演奏、収録が終わったらサッと引き上げる
演奏に作風があるわけでもなく、言われた通りの世界観で何でも演奏する。報道カメラマンもそういう仕事なんだと思う。事件事故、スポーツなどの報道やグラフ写真などは「その人の作風が出るでしょ」というかも知れないけど、紙面で生きてくる写真というのは傾向がある
写真家って響きは良いけど食べてゆくのは難しいぞ。最初は作品を撮って、写真展を開催して認められてという流れだろうけど、それじゃ苦しいので写真の講師、審査員、雑誌の執筆などを行う人が多い
そんな中で自分を売り出すのだから、写真家は器用じゃないと無理かなぁ。1枚の写真が絵画のように何百万円で売れるのなら写真家も夢があるけど、写真展で「写真をお分けします」と貼り出したところで、せいぜい半切のパネル作品が数万円。これじゃ交通費も出ないだろう
でも蜷川さんってすごいぞ! 最近は写真を写真として展示せず、現代アートとして工夫を加えて表現している
すでに蜷川さんの作品は現代アートの聖地である六本木の「森美術館」でも展示されたことがあり、作品は「現代アート」のカテゴリーなんだろうなぁ。猫で有名な岩合光昭さんやアラーキーこと荒木経惟さんでも達していない世界で蜷川さんは活動している気がする
ましてや毎日千本ノックの僕らじゃ足元にも及ばない
メタバース
「メタバース」はパソコンなどを通じてアクセスできる仮想世界のことをさし、新聞やテレビで最近紹介されている。次のトレンドはこれで、人は家にいながら、いろんな世界に出会えるというのだけど、どうも流行らない気がしてならない。現状は参加者がSNSなんかと比べて少なく、仮想空間に出向いても目的に出会える確率も少なく、また時間が合わないと出会えないというのもある。やっぱメールやSNSだと程よいタイミングで返信があったり、それを1000年後に読んでもその時の考え方が伝わったり、文字の文化ってすばらしいと思う。そのへんのトレンドってGoogleなんかは実によく研究しているのだと思う。少なくとも僕が生きている間は「メタバース」は来ないと思う
外部モニター
持ち運び用に、ノートパソコンに取り付ける「モバイルモニター」を買った。携帯性は良く、値段も19000円くらいなのでお買い得なのだけど、微妙な色味が出ずに、画像補正では使えない。やはり画像補正には少々高くてもナナオのキャリブレーションできるモニタしかないと思う。アマゾンのレビューで「色がキレイ」と大絶賛されていたので買ったのに。ホントレビューって当てにならないねぇ