雑感

タカラヅカ

 昨日、東京宝塚劇場で月組公演『グレート・ギャツビー』のゲネプロを撮影した。ゲネプロとは最終リハーサルのこと。トラブルがあっても止めたりせず、幕間の休憩時間も同じで本番通りに進行する。それにしても主役の「月城かなと」さん、歌がメチャうまかったなぁ。それだけでも観る価値アリだ

グレート・ギャツビー

 撮影の前に「誰々のこのシーン」的な資料を担当記者から渡されるけど、撮っていて顔と名前が一致しない。みんな同じような美形の俳優が同じようなメイクででてくるので仕方ないよね。事前にストーリーを覚えられるなら分かるけど、僕らの仕事って1-2時間くらい前に言われて、あわてて現場に行くものだから難しいのだ

 担当記者が筋金入りの「タカラヅカ」ファンなら横ですぐに教えてもらえるけど、昨日は不慣れな記者だったのでそれも期待できない

 まず、役名を呼ばれて登場したら、なるべくたくさんの顔のアップを撮る。後で照合するときに役立つのだよね。途中で衣装とか変わるけど、絶対に変わらないものは「ピンマイク」。セリフのある俳優さんにはピンマイクがついていて、左右の位置や色や形が違う

ピンマイク

これをタカラヅカ俳優さんに直接聞いたことがあって、好みでいろいろ選べるという。ちいさなマイクなんだけど、カラオケマイクのように音切れしないので、高価なんだろうなぁ

あとチェックポイントは「ほくろの位置」。これも絶対変わらないので、顔の特定に役立つ。アクセサリーや髪型は途中で変わることもあるので、あまり当てにしないほうが良い

きわめつけは舞台の後のショータイム。同じ衣装で大勢の俳優さんが一気に出てきて、それを一瞬で見分けアップで撮るのがチョー難しいのだ。昨日は位置情報を事前入手しアップアップしながら撮れたけど、いきなりでは自信ないなぁ。運動会で目印で首にバンダナ巻いて出てくる子供がいるけど、親の気持ちがよーくわかる

以前、「タカラヅカファン」の記者が横にいたとき、30人くらいの中から一瞬で見分けるので驚いたことがある。これも特殊能力なんだろなぁ。カメラマンの僕としてはとてもうらやましい。理系の僕は数学の幾何の問題は得意なんだけど、顔を見分ける能力は別なんだろな

僕らの仕事は難しいと思う。最終的に絵解きに名前を入れ出稿する必要があり、最後まで間違えられないからだ。たくさんのカメラマンが来ていたけど、流れでシーンをバシバシ撮っているだけなので、後で絵解きなんて付けないのだと思う

 最後に機材の話なんだけど、2か月ほど前に頼んでいたニコンのZ 100-400mmが届いていたので、いきなりタカラヅカで使ってみた。F5.6とちょっと暗いレンズなんだけど舞台照明の下ではピントもビシビシ合って、開放から解像力も高い。こりゃ舞台撮影のためにあるようなレンズだ

価格も買値で30万円ちょっとと、ビミョウな値段だけどずっと品切れ状態が続いているので、欲しい人がいっぱいいる。主に鳥を撮る人に人気みたい。僕は仕事で必要なので買ったけど、趣味の延長線で買うには高すぎるよね。これで今年は14-30mm、24-120mm。70-200mm、85mmも買ったので「ニコン貧乏」確定だ。来年はおとなしく過ごそうと思う

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