雑感

プロラボ

6つ切りプリントのため久しぶりに銀座のプロラボに行った。プロラボとは主に写真のプロを相手にプリントやフィルムの現像を行うところ。割高だけどプロの細かい要望を聞いてくれ、仕上がりが気に入らない場合は再プリントまで付き合ってくれる

年間に3回ほどの写真展を担当していた10年くらい前は、よく通っていた。内容もバラバラで風景写真だったり、コンクールの入賞作品だったり、僕の作品を展示するわけでもないので苦行だったなぁ。特にデータの準備が大変で、プロラボの基準に従って画像加工を行い、データ入稿をする。最初は余裕で準備するけど、そのうちデータが集まらなかったり、来たデータの画質が悪すぎて再送をお願いしたり、結局ギリギリになってしまう

なかでも大御所の写真家が審査したコンクールの写真展は、写真家がプリントチェックする。誰も口出しできず再プリントが半分近くになることも。それを文句も言わずに応ずるプロラボはエライと思ったなぁ

80年代のころはプロラボ全盛時代だった。写真と言えば銀塩しかなく、しかもプロは大判のポジフィルムを好んで使っていたので、現像といえばプロラボだ。たとえば海外出張に行けばポジフィルムだけでも100本ほど撮った時代。それがフツーに経費としてプロラボに落ちていたのだから経営は悪くなかったと思う

それが2000年ころから、デジカメや高性能なインクジェットプリンタが出てきたので、プロラボも業態を変化させるのが大変だっただろう。小さいところはバタバタ廃業し、僕のところにもたくさん「写真展のプリントをさせてください」と担当者からのお願いがあったけど、仕事をおろすのは難しかったなぁ

写真展のプリントはクセがあって、それに合わせてデータを入稿するので、結局小さなプロラボに出して翌年「廃業しました」だと困る。散髪で店を変えたくないのと同じで、毎回同じ流れで進めたいのだよね

最期は

「ポジフィルムの現像ありませんか?」

と毎日のように小さなプロラボが会社に御用聞きにきたけど、順次デジカメ化しているので、現像はどんどん減るばかり。そのうち来なくなり、小さなプロラボの多くは廃業してしまった。これだけは時代の流れ、僕には何もできなかった

プロラボの担当者によると、銀座だけでもこの1年ほどで5つのギャラリーが閉館したという。銀塩プリントの最後の砦は写真展だったけど発表の場が電子媒体に移っているので、需要が減っているのだと思う。プリントにこだわる写真愛好家の高齢化も問題。幸い僕の懇意にしているプロラボは生き残り組で大繁盛している。需要も減るけど競争相手がもっと減っているのだと思う

またプロラボはいろんな写真界の情報が入手できるので、僕には必要な存在。みなさん!なるべく利用しましょう、、、、

鳩山会館の秋バラがキレイでした

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