雑感

出会いと気づき

 いくつか同時進行で作品撮りをしている

目的は

雑誌編集者に見せる作家性の強いポートフォリオ
HPに掲載できる著作権のある写真の撮影

モデルとヘアメイクのセットで依頼することも多い。これまでヘアメイクさんと現場で接することは多かったけど、それは芸能事務所などの専属で来る人ばかり。僕からヘアメイクさんを依頼して指示を出すことなんて初めてだ

これまではメイクを終えたモデルさんを撮るだけで良かったけど、作品撮りは僕の世界観を現場で伝える必要がある

感覚的な部分が多く僕には指示が分からないなぁ。大まかなイメージだけ伝えて、あとはお任せするしかない。それでも1つだけ分かった大切なことがある

良いスタッフに出会えればうまく行く

1回の撮影じゃ出会えないかも知れないけど、回を重ねると波長の合うスタッフが見つかるもの。その後は再度お願いするだけで良い撮影ができる

先日も感覚の鋭いヘアメイクのSさんに出会って大きな気づきがあった。ふつう現場はカメラマン中心に動くのだけど、僕の感覚で撮り進めると「いつか僕が撮った作品」が量産されてしまう。僕の撮りたいのは若い感覚にあふれた写真だ。自分で自分の写真がイケていないのは分かっている

そこで僕はSさんにテザー画像を見せて

「このライティングどう思う?」

と聞いたら

「もっと分からないくらい暗くした方がスキ」

などとお構いなく言ってくる。その通りライティングを変えたら若い感覚のカットになった

ふつうヘアメイクさんは職域を侵すようで、カメラマンにはあまり意見しないらしいけどSさんは踏み越えてくれる

「そうだ、若い意見を聞きながら撮るだけで良いのだ」

長年撮影してきたけど、かなり自分中心で撮っていたという大きな気づきがあった。特にSさんはジャニーズ好きで、日ごろからいろんな写真を見ているので感覚が鋭いのだろうな

プライドの高いカメラマンは自分を曲げず、それは尖った個性で評価できるけど、僕の性格は真逆。よくテザー画像を現場で共有し、意見を出し合う「全員参加型」を得意とするのでSさんの意見に「ありがたや」と思うばかりだ

社会に出たころ僕らは「新人類」と言われて、新感覚がはやされていたのだけどなぁ。それも40年近くを経て、カビが生えてしまっている。新しい感覚を過剰摂取するしかないなぁ

フリーランスになり良かったことは、この感覚の壁に気づけたこと。同年代だけでたむろしていちゃ壁にぶち当たれなかったと思う。後は壁に沿って出口を見つけるだけだ

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