「画像補正を専門に行う部署に5年間も在籍したので、画像補正の達人!」
なんて思っていたら大きな勘違いだった。今日はフォトショップを新たに勉強している話をするね
そもそも僕の学んだ画像補正は新聞用なので正統派と言えるもの。部署には20年以上も同じような作業をしているベテランもいた。新聞用の補正は
見た目に近づける
事実と異なる補正はNG
これがキホンになっている。顔のしわをツルツルに消してはいけないし、風景写真でウザイ電柱や電線を消してもいけない。色味だって、昼間の写真を夕日のようにはできない。ようするに事実と異なる写真は新聞掲載できないのだ
でも、雑誌や広告の世界では基準がことなり、その世界観に近づけるために自由な画像補正が行われる。顔のしわを消すなんて当たり前。広告なんかはデザイナーのコンテに近づけるために目を大きくしたり、背景を変えたり何でもアリだ
僕はそういう世界に足を踏み入れたので、「正統派の補正しかしません」じゃ仕事にならない
例えば、窓際で朝のさわやかな感じを出したい場合、青白く紗(しゃ)がかかったような表現をよく目にする。まねようとしてググっても方法が分からない場合が多い。僕はある程度経験があるので、写真を見ただけで大体方法が分かる。料理を見るだけでレシピがわかるようなものだね。ただ細かい補正量がわからないので、実際にいじっていて勉強しているのだ
青白く紗をかけ朝の感じに
はやりの「タバコブラウン」風
ちょっと前にはやった「銀残し」風リリースされたばかりの新しい機能などを発見して、作業時間の短縮になったりすることもある。新聞社にいると誰かが教えてくれて成長できるけど、フリーランスは自分で解決するしかないので大変だねぇ。売れているカメラマンは自分で勉強して評価されているのだからエライ!
僕の場合はフラットな調子で撮って、後はフォトショップの調整レイヤーでほとんど再現できてしまうけど、RAW現像時にグリグリ色を変えるカメラマンもいる
雑誌をたくさん見ると撮影はレベルが低いのだけど、画像補正頼りに独自の感じを引き出しているようなカメラマンもいる。なんだかなぁ、これじゃカメラマンなのかレタッチャーなのかわからない。でもカメラが良くなり撮影が簡単になったので、後処理が重視される傾向だ
僕としては
「きっちり撮れば後はどうにでもなる」
と思うけど、それは古い考え方かも知れない。でも、そういう人たちと同じ土俵で戦うわけだから、心を新たに勉強するしかないなぁ
昔はスタジオで完璧に撮って、現像前のフィルムを編集者に渡していた。比べると撮影後の仕事がずいぶん増えたものだ。撮影料は変わらないのでコスパが下がっているよね。救いはデジタル化してフィルム代がかからないこと。でもカメラ機材が数倍高くなっているのでビミョウなところ
あと気絶しそうなほど画像処理の習得に時間がかかるわけだけど、昔は暗室ワークの勉強が大変だったのでイーブンというところか。暗室時代は「副業カメラマン」なんていなかったので、僕としては昔が懐かしいけどね
