20年くらい前から200人ほど在籍する写真クラブのサポートをさせていただいた。昨年、会社を退職するタイミングで外れたけど、変更のないまま20年間も担当を続けたのは会社としても異例のこと。というか時の上司は何人も変わったけど「業務が複雑で僕にやらせとけば良いや」という、安易な考えだろう
サポートは大変で、毎月の「公開審査会」、年一度の「写真展」、「撮影旅行」、「定期総会」など行事が目白押し、ほぼひとりで涙をこらえながら準備をした。もちろんそれは通常の写真業務の合間に行うので、ほかの部員らが新聞を読んでいる間も、僕は黙々と事務処理にいそしむわけだ
救いは協力的な会員さんが多く、その感謝の声に支えられたこと。ただ中には年会費を払っているので、お客と運営団体みたいな感覚でクレームを言ってくる会員さんもいたので、それが辛かったなぁ。あくまで写真クラブは自主運営で僕はそれをサポートするだけの立場だったのに
まあ、僕のグチはこれくらいにして、今回は写真と健康について
その写真クラブは、定年後の趣味や、老人クラブの延長で入会する人が多い。会員の平均年齢は70歳を超えていて、新聞読者の世代にリンクしている
そんな高齢化クラブなんだけど、会員の方は健康そのもの。大体75歳の後期高齢者になってやっと高齢会員、それまでは若手会員という位置づけだ。80歳を超えても普通に写真を撮っているし、90歳代でも月例審査会に出席されている
「写真がなぜ健康に良いか」を写真クラブで考えると
撮影の計画を立てる
現場までたどり着く
撮影する
データのコマ選び
パソコンでデータ印刷
審査会に作品を持ち込む
先生がアドバイス
作品が新聞掲載
と一連の流れになっていて、「頭がぼけていない」「歩ける」「カメラとパソコンがつかえる」など、どれが欠けても良い写真作品はできないわけで、「写真を続ける=長生きできる」という図式が成り立っている
さらにクラブの良いところは、審査会で点数が付くこと。審査会というのは社会の縮図みたいなところがあり、いつも成績の良い人、努力しても上に行けない人、努力で着実に上に行ける人などさまざまだ。そういう渦中に身を置き、適度のストレスを受けることが健康に良いのだ
それとローコストなのが良い。デジタル化でフィルム代はいらないし、撮影場所だって高齢者パスで行ける範囲で十分だ。クラブに入れば年会費数千円で、毎月審査会に参加できる。温泉旅行に行く方がコストもかかるだろう
よく定年後は「長野県の山小屋に引っ越し夫婦でのんびり」なんて聞くけど僕だったら1カ月もすれば飽きてしまうし、すぐに頭も体も衰えてくるだろうなぁ。絶対に写真は健康に良いのでお勧めだ。20年間も大先輩たちの生きざまを僕は見てきたので間違いない。僕みたいに写真を職業にする人はストレスも溜まるし、体力的にもきついので別だけどね