写真

不本意ながらRAWで撮影

ふだんはJPEGしか扱わないけど雑誌で芸能人を撮るような場合は後からいろいろ要望があるのでRAWデータで撮ることにしている

「RAWで撮るのは当たり前でしょ!」

という人もいるけど、WBや露出をきっちり合わせばJPEGでも問題ないと考えている。WBは時間が許す限りグレーの板で合わせるし、露出もヒストグラムを見ながら白トビしないギリギリの値に合わせている。完全な条件で写せば後の処理が楽というものだ

雑誌で6ページのグラビアを8分で撮るなんてことがフツーにあり、そういう場合はWBを取り直す時間がないので仕方なくRAWで撮っている感じかな。ただ「後で調整すればいいや」と考えて撮影が雑になることがあるので注意が必要だけどね

多くの雑誌は、「アタリデータ」と言って、撮ったデータすべてをノートリミングのJPEGでとりあえず納品する。ここで露出が合っていない画像などは全部補正する必要があるので、「後で調整する派」の人は何百枚も画像処理が必要になる。それも見せるためだけの補正なのでほとんどが無駄な作業となる

そのアタリデータの中から編集者の決めた画像が知らされ、改めて掲載する「本データ」のRAW現像を行う

ちなみに6ページのグラビアだと、掲載する写真は6-10枚というところ。1ページに1枚とか3枚とか掲載されるけど、ページ単価という考えがあり、ページ数×ページ単価で撮影料が支払われる。1ページ1枚が効率良いのだけどそうはいかない。またページ単価は雑誌によってマチマチで1万円から数万円までとずいぶん幅がある。ページ単価は交渉などできず、撮影料が振り込まれて初めて単価を知ることになる。カメラマンは弱い立場なのだ

僕はphotoshopのCamera RAWを使って現像しているけど、仕方のない不満点が1つある。それは

「photoshopの色づくりになるということ」

当たり前なんだけど、RAWデータからsRGBに変換するときに、変換ルールはニコンしか分からない。なのでAdobeの考える絵作りがなされることになる。ニコンのカメラで作られたsRGB画像とは微妙に異なるのだ。僕はニコンの紡ぎだす「深い青空」「赤味かかった肌」などに慣れているので、どうしてもCamera RAWの色にはなじめない部分がある

でもスゴイところもある。「スーパー解像度」と言って、画素数を4倍に増やすことができる。Z8だと4500万画素が1億8千万画素に増える。スゴイのは単純に画素が増えるのではなく、しっかり補間されて画像が緻密になること。ただしRAWデータ限定の機能でJPEGではできない

スーパー解像度、処理に約10秒かかる
元画像はこんな感じ
画面じゃ分かりにくいけど、明らかに解像度が増す

普通は1億8千万画素なんて必要ないけど、大きくトリミングする場合に救われることがある。RAWはデータのサイズが大きくなり大変だと言われているけどニコンは圧縮RAWというのがあり同じ画像で比較すると

RAW        45MB
圧縮RAW      20MB
FINEのJPEG  15MB
BASICのJPEG  5MB

とRAWでも半分以下に圧縮できる。圧縮RAWはRAWモードよりも若干画質が落ちると言われているけど、比較した限り僕には違いが分からなかった。サイズや画質のバランスを考えると圧縮RAWは悪くない

と、まあ、RAWを使い出した僕だけど、高性能のパソコンに買い換えたのが大きいね。例えば、スーパー解像度はメチャ時間がかかり、以前のノートPCだと1枚に15分ほどかかっていたのが、新パソコンだと10秒になった。一括RAW現像なども10倍以上は速いね。とにかくRAWを扱う前提として高性能なパソコンが必要だ

パソコンは10万円くらいと安いので、レンズを1本我慢してでも買う価値はある

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