雑感

映像スタッフ

岩手県の海岸沿いを走る三陸鉄道(さんてつ)は東日本大震災で大きな被害を受けた。先日、復興への道のりがNHKの「新プロジェクトX~挑戦者たち~」で放送された

上空からのドローン映像、ボランティアで草刈りを行う住人たち、電車通学に喜ぶ高校生たち・・・「NHKさんは地道に取材しているなぁ」という感じ。復興の責任者たちの苦労話に思わず涙してしまった

NHKには受信料というシステムがあるので、見事なドキュメンタリーを制作する体力があるけど、それが批判の矢面に立ち、制作しづらくなれば僕としては寂しい気もする

適切な受信料と放送内容がキモだと思う。撮影でよく渋谷の放送センターに行くけど、けっこう古い印象で10年ほどかけて建て替えを進めている。3000億円を見込む3棟の建設予算は、資材高騰でそれで済みそうにもないね。おもに地上波を配信するために、東京ドーム約6個分のオフィスが必要なのかという問題もある。ただ災害報道などを見るとNHKの必要性は感じるけど、時代遅れは否めない

民放は広告収入が落ち、番組制作費が削られている。僕が社会人になった30年ほど前は現場で7-8名の映像スタッフをよく見かけた。今では一人で来てスマホでコメントなどを動画撮影していることもある。マイクも照明もないので当然クォリティは落ちるけど、多くの人が素人動画に慣れてしまったので問題なし。大勢いた映像スタッフはどこに行ったのだろう?

そう思っていたら発見! 先日、YouTubeチャンネルの収録現場に行くことがあり、映像スタッフがたくさんいるではないか。そうか、放送局の仕事は激減したけど、動画のコマーシャルとかベクトルの違う仕事は増えている感じだね。HPなどに動画を載せる場合はふつう頼むものね

機材だって、昔なら何百万円もしたけど、今は20-30万円のカメラで十分。関連機材などもアマゾンで格安だ。そういう経費の削減ができる時代なので、なんとか映像スタッフも生きながらえているのだろう

若い映像スタッフはきびしい状況が当たり前だけど、まれに昭和の良き時代の感じで変われない人も見かける。2-3年前だけど、インタビュー取材で時間が各社に割り当てられ、僕の時間になり撮影を始めると「後ろで動画を回させてください」と言われた。当時はデジタル一眼なので「カシャカシャ」と調子良く撮っていたら、「音消せませんかね」と言われ、さすがの僕もあきれてしまったことがある。その映像スタッフの中ではすべて自分が中心なのだ。50歳くらいの年配だったけど、あと10年生き残れるのか心配になった

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