写真

手ブレと被写体ブレ

最近のミラーレス機は、ブレ防止機能が充実して低速シャッターでもキレイに撮影ができる。僕の使っているニコンZ8は6段分の効果がある。例えば昔なら1/250秒で切っていたところ、1/8秒で切れるので、夜景撮影は三脚なしで撮れるほどだ。ただ、これはあくまで手ブレ防止の機能であって、被写体が動く「被写体ブレ」には効果がない

例えば駅伝ランナーを撮る場合、高速シャッターで切るのが当たり前で、手ブレ防止が効いているからといって 1/15秒などで切ると背景は止まっているのにランナーだけがブレブレの写真になる

「被写体ブレしないシャッター速度は?」

とよく聞かれるけど、状況によって速度が変わる。よく1÷焦点距離 という人がいて、200mmの望遠なら 1/200秒 で切れば良いことになるけど、これも手ブレの話。カメラの手ブレ防止が効いている場面なら的外れだ。あくまで「被写体ブレ」考えてシャッター速度を決めよう

駅伝ランナーなら最低でも1/500秒で切りたいところ。また横から撮る場合は動きが早いので1/1000秒より速く切りたいが、正面の向かってくるランナーだと1/250秒でも大丈夫だ

人物ポートレートだと動きが少ないので1/160秒でも撮れる。逆に新幹線を横から撮ると1/2000秒でも拡大するとブレがわかる

あと、カメラによって同じ速度で切ってもブレ方が違うのにお気づきだろうか。理由は省略するが

被写体ブレが少ない順に並べると、

電子シャッターのミラーレス
銀塩カメラ
デジタル一眼レフ

の順番で被写体ブレが少ないことが分かる。デジタル一眼を使い始めたとき「なんだか被写体ブレするな」という話題になったことがある。いつもの2倍くらいの高速シャッターを切らないと被写体が止まらないのだ。理由を僕が説明しても理解できるカメラマンは少なかったが、とにかく高速シャッターを使っていた

本当は被写体の状況によりシャッター速度を変えれば良いけど。最近はカメラの高感度性能が上がり、とりあえず高速シャッターにセットして後は感度を上げて対応するカメラマンは多い。銀塩時代はフィルムもせいぜいISO400くらいが実用範囲だったので、絞りとシャッター速度の駆け引きがあり、それが写真の仕上がりにつながった。今は押せば写る時代、ちょっと淋しい気もする

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