「レジ袋いりますか?」
慣れたコンビニでの一言、その費用数円のやり取りを時給1,200円の店員が行う
レジ袋の有料化は、2020年7月に当時の小泉進次郎環境大臣が行った政策だ
環境省としては、レジ袋の使用率が約77%から25%へ急減したことを誇示しているが、反面100円ショップでは持ち手付きポリ袋の売上が急増した。ゴミの焼却現場では「天然の着火剤」であるレジ袋が減り、その分だけ補助燃料の投入を増やしている
これが父・小泉純一郎氏の代から言われる「小泉劇場」だろうか、鳴り物入りで始まり、疑問符で終わるパターンの再演だ。前任の原田義昭氏が決めたレジ袋有料化と言われているけど政治の舵取りは難しいね
日本のゴミ排出量は一人1日851g(2023年度調べ)、高廃棄国のアメリカの2,600gと比べると約3分の1だ。政府のアピール不足だと思うけど日本は一人あたりの排出量が「世界で最も少ない国(=第1位)」と言われている
世界の高廃棄国はデンマーク、ノルウェー、アメリカ、オーストリア、スイスあたりで、一人当たりが日本の3倍ほどだ。イメージと違ってヨーロッパが上位を占める。あれだけ環境のためにEV化を推進する国々が実は高廃棄国だったって笑えない話だ。それを環境に配慮しているようにアピールするところは、欧米的というか日本の美徳とは異なるというか。一時期、日本がEV化に消極的でEUから叩かれたことがあったけど「あなたにだけは言われたくない」という気持ちだね。結局、日本人はゴミ問題に対して曲がりなりにも向き合っているということだ
日本では寺子屋の頃から現在まで、学びの場は自身で清掃するのが当たり前で、自ずとゴミを出さない文化が根づいている。食に関して給食では作る側も食べる側もルールを決めフードロスが少なくなるよう運用されている。車や冠婚葬祭の衣服などもレンタルやシェアの割合が日本は高い
そう考えると日本は昔からエコなDNAが根付いていたのだろうね。朝、事務所前のゴミ集積所を見ると日本人のゴミに対する思いが伝わってくる。個人住宅の多いマンション前では、ゴミ袋がきれいに並べられる。事業所前では1枚391円(45L、東京都港区)と高額な事業系有料ごみ処理券が惜しげもなく、ゴミ袋に何十枚も貼られている。「ゴミ出してしまった。ごめん」という内面が伝わってくるようだ

ゴミ問題に関して日本がやるべきことは何だろう。さらにエコを進めるのも大事だけど、日本のエコなシステムを海外に伝えるほうが良いと思う。効果の見極めができないレジ袋の有料化よりもずっと有効だ
外国人店員が増えたコンビニの店頭、祖国に戻った時に日本の優れたゴミ対策を伝えるとしたら
「レジ袋いりますか?」
紹介しなくても良いからね