道具

たまに光らないストロボ、『ぴかじろう』が救う

以前、料理系ユーチューバーのスタジオでスイーツの撮影があり、常設の物撮り台を借りて撮影すると、さじ加減が分からず撃沈したことがあった

以来、僕のスタイルとして設備の整ったスタジオでも自前の機材で撮影する

経費削減もあるけど、最大の理由は「慣れた機材は失敗しない」から

スタジオではコンパクトで強力なprofoto(プロフォト)のモノブロックストロボB10Xを使うことが多い。唯一の欠点は「シンクロケーブルで発光できないこと」。コマンダーによるリモートの発光しかできないのだ

コマンダーの場合、電波状況が悪かったり、他社とチャンネルが被って使えないことがある

数分しか撮影時間をもらえない時、直前にコマンダーが不調になるとアウトだ

profotoも不確定要素が残る完全リモート化によく舵を切ったものだ。プロの道具は99.9%大丈夫じゃダメで、100%が要求されると思うのだけど

そこで「米田製作所」の登場だ。お盆を利用して「B10X用シンクロユニット」を製作することにした

仕組みは簡単、B10Xにはテレビと同様にリモコンの赤外線に反応して発光する機能があり、それを利用するだけだ。作り始めると僕のスイッチが入ってしまって、ただ使えるだけじゃ気がすまなくなった

いろいろ調べ、3Dプリンタで筒状の高級感あるユニットを作成し、それをB10Xの背面に被せることにした

でも3Dのソフトを使ってユニットの設計図を描くプロダクトの世界は複雑。意味不明が満載でChatGPTに聞くとまだAIは空間認識がうまく出来ないらしく的はずれなアドバイスに振り回される

でも筒の作り方などを覚えるうちに、積み木を組み立てるようにユニットが出来上がり、昨日、3Dプリントの業者に依頼したところだ

profotoのB10X この背面にユニットが付く
組み上げられたユニットの「ぴかじろう」

今回、3Dを使って工業製品を作るのは初めてだけど、カメラ設計などの苦労が分かったね

例えば機材系のユーチューバーが「このボタンもう少し上が良い」なんて簡単に言うけど、1mm移動するだけで内部の基板スペースや製造の金型に変更が入るので大変。またボディ内で担当が分かれているので、場合によっては領地争いにまで発展する。現実的には不良品じゃない限り変更しないということになる

ユーチューバーさんももう少し工業製品への理解度を高めたほうが発言に重みが出るのだけど

来週以降、シンクロユニットの初号機が完成するので使った感想を報告する予定

苦労して製作するうちに愛着が溢れ出し、その思いを「ぴかじろう」とユニットに記した。プリント業者には「フォントの高さが低すぎる」と事務的にダメ出しされたけどね

そんなツッコミどころ満載の「ぴかじろう」、ユーチューバーさんにダメ出しされることはない。その点が気楽だ

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