雑感

答え合わせ

ニコン35Ti 、同28Ti 、コンタックスG1+Planar 35mm F2 、ペンタックス6×7 、リンホフスーパーテヒニカ、ハッセルブラッドSWC

僕が銀塩時代に信頼し心から愛した名機たちだ

2000年に個人的にニコンのD1を買ってからも、D1の274万画素の画質が今ひとつで、キレイに記録として残す写真は銀塩の名機たちの出番が多かった

2004年にニコンからデジタル一眼D70(624万画素)が発売されモデルのポートレートを撮った瞬間衝撃が走った

「あ、完全に銀塩を越えた」

まだ、銀塩全盛で有名写真家の多くは

「デジタルはアナログの銀塩を越えられないだろう」

という考えが支配的な時代だ。今なら分かるがデジタル否定派のカメラマンって暗室ワークなど自身が積み上げた経験値を手放したくなかったのだ。またデジタルの勉強も一からスタートなので銀塩にしがみつく気持ちも分かる

僕の目線でD70と銀塩カメラでは解像度の面で拮抗していたが、そのうち2000万画素、4000万画素と進化するロードマップが想像できた。結論は「銀塩にこだわるのは無駄」と思い、まだ銀塩が黄金時代のうちに、名機たちを手放してデジタルに注力することにした

銀塩の愛機たちを手放して約25年、その子たちはどうなったのか。生き別れた子の人生をたどるようにChatGPTに聞いてみると驚いた

ニコン35Tiなどは暴騰、僕は2万円くらいで手放したが、今では15万円ほどする

3万円ほどで手放したコンタックスのPlanar 35mm F2も6万円以上する

もっと高級なハッセルブラッドSWCは?

これが意外で30万円ほどと横ばい状態で値上がりせずに売買されている

現在、フィルムが貴重でブローニーフィルムが高騰し「フィルム代+現像代」で4,000~5,000円くらいかかり、35mmフィルムは2,000円ほどで済む。よって同じ銀塩でも35mm版に人気が出ているとのこと

35mm版の名機    → 暴騰
ブローニー版の名機 → 横ばい

というのが答え合わせの結果だ。デジタルは日々値打ちが下がってゆくが、銀塩の名機に関して言えば「持っていても損はない」というのが答えだったね。特にデジタルしか知らない若者を中心にエモい銀塩に人気が出るなんて想像していなかった

そういう時代考証の細部までChatGPTは教えてくれる。便利な時代だね

就職先の答え合わせなんかも面白い

僕は理系で電気系の就職先しかわからないけど、30年ほど前は

成績優秀者
松下電器、シャープなどのメーカーの研究所

それ以外
コナミ、新明和、ロームといった準大手の会社で商品開発

といった価値観で教授が推薦状を書いていた。それを現在のChatGPTで答え合わせすると、

大手メーカーの研究部門
大きな本体の経営の失敗や中国の追い上げで収益が悪化
結果として研究部門はリストラの対象になる事例が多発

準大手の商品開発
小回りを効かせて業態を変えながらオンリーワンの技術を育む企業も多い

というこの30年の答え合わせを返してきた。今も昔も理系は求人が多いので就職先をあまり考えずに決める人が多い中、「タラレバ」の世界になるけど就職先の答え合わせが可視化できるすごい時代になった

プロカメラマンの道だって30年前の銀塩時代は、売れっ子カメラマンの年収が1億円を越えていた「カメラマンバブル」の時代。アシスタントから積み上げて「自分も売れっ子の末席に」なんて思っていた人が多いはずだ

それが現在はデジカメを買って1年もしないような副業カメラマンが格安で撮影の仕事を行う時代。答え合わせはChatGPTに聞くまでもないよね

さらにこれからの10年くらいでAIが人間の仕事を奪い、働き方の大変革が起こる。ChatGPTに今後の身の振り方を聞いても、責任を回避するプログラムからか明確な答えは得られない。ただ、10年後にChatGPTに聞いてみると的確な答え合わせを返してくるだろうね。僕の愛した名機たちの足跡のように、カメラマンの何気ない選択で明暗が分かれるのは必至だ。少なくとも需要の多い稀有なカメラマンが勝ち筋だと思うが、そこから先のカオスな未来まではChatGPTにも分からないね

カメラ相場と同じで、いつ何がきっかけで人気が出るカメラマンが現れても不思議じゃない。だからこそ言えるのは、まず続けることがいちばん大事だということ。続けていなければ、未来に答え合わせすらできなくなるのだから

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