道具

僕がレンズキャップを使う理由

ファインダー越しに、被写体へカメラを向ける

「うっ、真っ暗」

ミラーレスは、露出設定などに不備があると画面が見えなくなる

「あっ、レンズキャップが付いたままだった」

よくあることだけど、ここであせって外したキャップをテーブルなどに置くとダメ。忘れて帰り、後でクライアントさんが発見したら迷惑がかかるから。僕は必ずカメラバッグにキャップを置くことにしている。これなら忘れても大丈夫だ。このようなちょっとした所作から、カメラマンの技量が分かる

戦場カメラマンがレンズキャップを使ったかは定かではないが、「使わないほうがプロっぽい」という印象は確かにある。ただ安いレンズでも買うと必ずレンズキャップが付属する。メーカーは「不要な物」は付けないので工業製品として必要なのだ

「すぐに撮影できるようにレンズキャップは使いません!」

信念を持って語る先輩カメラマンがいた。確かに一瞬を撮れなきゃ駄目なので納得。数日間キャップなしで運用してみたが、保護フィルターが汚れ、逆光でゴーストやフレアが出やすくなるのですぐに運用を戻してしまった。そもそもキャップの着脱の時間で撮りこぼすことなんかなかったね

特に最近のミラーレス用のレンズは、透き通った泉のようにクリアな結像をするので、少しの汚れが大きく影響する

結局、キャップをしない派の多くは機材管理が雑で、「すぐ撮影するために」という魔法の言葉で、機材管理そのものから目をそらしているのかも知れないね

そういう雑なカメラマンに限って

「カメラの充電を忘れて残量が5%で焦ったけど、なんとか20枚にうまくまとめたよ」

そこは自慢するところじゃないのだけど。そもそも予備バッテリーを3個必ず持ち歩く僕からすると考えられない。カメラを生業にする限り予備機材は必須、これは撮影以前の問題だ

僕の場合、カメラバッグは仕切りで分けて、ここはメインのボディという具合に定位置管理を徹底している。バッグに隙間がないので、忘れ物は隙間が教えてくれる。電池だって満充電したら端子保護のキャップを付けるルールにしている。だからカラの電池を持ち出すことはない

雑な機材管理でも、ほとんど結果には影響しない。ただ、まれに準備不足は残念な結果を残すことがある。後悔しないために、僕はレンズをアルコールで清掃してキャップをする。電池もレンズも同じような所作というわけだ

たかがレンズキャップ。その所作の奥には、経験から積み上げたカメラマンの技量があるのだ

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