雑感

キウイとThinkPadの類似点

近所の八百屋に積み上げられたキウイの山、季節を問わない定番商品だ。今日は八百屋がそのキウイを売る理由を考えてみよう

年末年始になると目的もなく秋葉原を回遊することが多い。これを「アキバ浴」と呼び、僕にとっては心を落ち着かせる「森林浴」のようなものだ

回遊ルートはいつも決まっていて、ラジオデパートの地下でジャンクのPCやスマホを見て、秋月電子で電子工作の部品を買って…。マニアックすぎて分からないよね。要するに中古のPC、タブレット、スマホなどの掘り出し物を見るのが大好きだということ。一般的には「変な人」に見られがちだが、アキバでは「普通の人」

アキバに中古パソコンの販売店は多いが、販売されているパソコンは圧倒的に LenovoのThinkPad、Panasonicのレッツノート が多い。理由が分かるかな。一言でいうとこれらが「業務用パソコン」だということ。普通の「家庭用パソコン」とは全く血筋が異なるのだ

「業務用パソコン」は少々割高になるが、壊れにくい、壊れても修理が簡単、サポートが早いなどの特徴がある
対する「家庭用パソコン」は過酷な利用状況は想定していない。多少壊れやすくても安価が重要視される。修理も2週間位かかるのが一般的だ

中古業者は自社で修理しやすく、売った後も壊れにくい「業務用パソコン」を好む。また初期不良は、すぐに交換で対応するので、好んで同機種を大量に仕入れる。その点からリース切れと共に大量にリース会社から安定して仕入れられる「業務用パソコン」は業者としても扱いやすいわけだ

僕は事務所でサブパソコンとしてThinkPad X13というのを使っているけど、先日気づきがあった。たまたま1年ぶりくらいに外に持ち出して使ったら、バッテリーが新品同様劣化していないのだ。普段は電源を挿しっぱなしで使ったのだから劣化が進んで当然だ。不思議に思い回路設計を調べてみると、電源を挿しっぱなしにすると、バッテリーが満充電される直前に充電がストップするらしい。この電源管理の細かさが「業務用パソコン」の真髄だ。ちなみに自宅で使っている安価な「家庭用パソコン」は1年でバッテリーが膨張した。交換作業が複雑で、バッテリーが3万円ほどするので仕方なくそのまま使っている

気になったので、ThinkPad X13の裏ぶたを開けてみた。バッテリーが簡単に外せるので、5分もあれば交換もできる。交換用バッテリーも多く流通していて、「家庭用パソコン」ではこのようにバッテリー交換ができない

ここまで話すと八百屋が店頭でキウイを売る理由が分かったよね

皮が厚く硬いので保存性が高く傷みにくい、在庫管理が楽
売った後のクレームが少ない
1年を通して安定して仕入れられる

他のフルーツを考えると

いちご → 傷みが早すぎる
もも → 当たり外れが大きい
りんご → 原価が高く、価格固定が難しい

などの問題で、結果としてキウイだけが「安く・大量に・安心して」扱えるというわけだ

アキバの中古パソコン店に行ってみよう。ThinkPadがキウイに見えて、MacBook Proがシャインマスカットに見えるはずだ。どのフルーツを選ぶかは個人の問題だけど、自身の好みは明確になるはずだ。僕はシャインマスカットを食べたいと思いながら、いつもキウイを買うタイプだと断言できる

店頭では八百屋もパソコン店も同じ、安定して仕事をこなす商品が最前線に立つということだ。カメラマンも同じじゃないかな。SNS発信でアピールできても、仕事の内容が「業務用カメラマン」じゃないと選ばれなくなることが多い。今日はキウイの話で締めるはずが、ずいぶん遠くまで来てしまったね

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