ヘリなどに搭乗し、いわゆる空撮を行う場合は、機材の落下事故に十分注意する必要があります。窓の隙間からレンズを出して、撮る場合など、フードが取れて地上に落下しただけでも大事件なのです
「フードくらい、頭に落ちても死なねーよ!」
と思うかも知れないけど、航空機からの機材の落下事故は、国土交通省の航空局に届ける必要がある。それが海上で危険が少なくても、羽根のように軽いものでも。そもそもフードを付けて撮ること自体が間違っているのだけど
落下で怖いのが、スタジアムなどの2階席からのカメラ機材の落下。カメラ席は2階の最前列にあることが多く、そこに三脚をセットし、超望遠レンズをセットすることが多い。しっかり固定しているので、望遠レンズがいきなり1階席に落下することは考えにくいけど、例えば人がぶつかってきて、三脚ねじが折れて機材が転げ落ちるなんてありうる話だ
例えば、千秋楽を迎える大相撲。2階席の最前列で、1階にはしっかりお客さんがいる。ここでレンズが落下すると下手したら頭に直撃も考えられる。撮影場所によっては申し訳程度に落下防止のアミ棚がついていたりするけど、そこから更に転がるので意味がない

申し訳程度にアミ棚がある
でも各社のカメラマンはあまり気にせず、バシバシ撮っている。人によっては雲台を固定し忘れて、レンズを手すりにガンガン当てたりする。僕から見るとヒヤヒヤものなんだけど、気にしている様子はない
僕は、最悪の事態を考えて、機材セットと同時に、機材をヒモで手すりに固定する。結構、大げさだと思っているカメラマンも多いかもしれないけど、怖くてしかたないのだ

とにかくヒモで固定
国会の本会議場なども同じで、400㎜、500㎜を付けて撮るんだけど、下には議員さんたちがいる。逆に自分が議員だったら、機材が落ちて来る妄想にとらわれるのだけど
なんだか僕は妄想が強く、例えば取材先の階段で20キロもある機材を担いで上るときは、関係者を必ず先に行かせて、自分は最後に階段を上る。何かのトラブルで20キロの機材が鎌田行進曲のように転げ落ちた時に、関係者に被害が及ぶからだ。そんなこと少ないと思うけど、僕の中の妄想では普通に再現される
キケンは回避できたけど、五輪のアルペンスキーの大回転競技だったか、撮影ポジションから滑落して、競技を中断させてしまったカメラマンがいたなぁ。機材の落下とは違うと思うけど、滑落して競技者と接触事故でも起こしたら大問題だ。本当にカメラマンって何があるか分からないし、最前線で撮影するので、トラブルを起こしたら取り返しがつきません。妄想の強い僕くらいのほうが良いのかも知れません
実際、落下事故って聞きますか?
機材の落下事故って聞いたことないですね。今だとスマホを落とすくらいのことは、あるのかも知れませんが
現場の事故って何が多いですか?
やっぱり、一番聞くのが脚立から落ちて、本人が骨折する事故でしょうか。これって1年に1度くらい聞きますね。あと、機材を持って走って転んで骨折というのもありました。