コロナで行かなくなったけど、以前は1-2か月に1度くらいはマッサージに行っていた。特に行きつけというのは無いけれど、競争が厳しい業界なので、レベルは保っている気がする
お店に入るとそれなりの風ぼうの人が出てきて「あ、背骨が曲がっているから腰に負担が」「偏平足なので足が疲れやすい」「猫背なので肩がこりやすい」などと、もっともなお話をしながらマッサージが始まる。僕らは受講生みたいだ
でもちょっと待てよ。いろんなマッサージの先生を僕らは見てきて、先生の良し悪しは直感的に分かる。中にはスキルの低さも分かっていない先生がいる。先生はいろんな患者を診ているだろうけど、同じ自分の体でいろんな先生を試すわけで、先生のスキルの差は僕の方が分かるはずだ
なんでこのような話をするかと言えば、カメラマンとそっくりだからだ。例えば、僕が料理研究家のスタジオに料理写真を撮りに行くとする。僕はベストの撮影条件をセットし、おいしそうに紙面掲載できる写真を撮る。時には先生に提案をしたり、料理に注文したりする。当然、僕も撮り慣れているという気持ちがあるので、いろんな話をしながら撮影する
でも先生から見ると、いろんなカメラマンが料理写真を撮りに来て、いろいろウンチクを聞かされるわけだ。以前に先生にカメラマンの話を聞いたことあるけど、ものすごい物量の機材を持ってきて、ウンチク垂れながら、しょぼい写真しか撮れず、こころが凍り付くこともあるそうだ。カメラマンは編集者や記者が手配するので、先生はどうにもならない。マッサージ店だと指名ができたりするけど
先日僕が、ミシュラン三ツ星の日本料理店に行った時のこと。いつものように電車で移動して、コンパクトな装備でお店に現れ、10分ほどでカウンターの端で撮影、けっこうおいしそうに写真を撮った
テザー撮影した画像を見せると先生は大感激! 休みの日にバイトで撮影に来ないかと頼まれたくらいだ。話を聞くと、結構なギャラを払ってカメラマンを呼ぶと、大量の装備を持ちこんで、時間をかけてもっともらしく撮るけどそれは当たり前
何冊も料理本を出している先生なので、いろんなカメラマンを見ているはずだけど、光栄にも僕は抜きんでて「早い」「うまい」だったみたいだ。僕らからすると、素早く撮らないと、次の仕事に影響する
マッサージとカメラマンの違いは分かりますか?
マッサージは払った料金の時間だけ施術しないと問題になるけど、僕らは結果が良ければ早いほど喜ばれます。カメラマンは時間給じゃないですネ
助手を連れていくことはありますか?
大きなプロジェクトだと、たまにありますが、キホン報道カメラマンは1人で動きます。料理研究家に聞いたら、やはり助手を連れて来るカメラマンは少ないようです。ただ、テレビの番組宣伝のスタジオ撮影などは、2人くらいいることもあります