僕は小学校の頃から天文好きで、望遠鏡で月をよく撮影していた。月のクレーターを見ているだけでワクワクしたけど、今は比較的安価なデジカメでも撮影できるので、逆に面白さは薄れてしまった。最近、天体写真はあまり撮らないけど宇宙ネタは変わらず好きで、ヒマな時は本や動画でよく見る
月食は天文ファンの大好物先日も太陽系の外にいるボイジャー1号探査機と通信ができなくなり、その話題で界隈は盛り上がった。ボイジャーとは、1977年に打ち上げられた無人探査機、ボイジャー1号と2号のことだ。当初、4年ほどで木星、土星を観測する予定を完了し、引き続き天王星、海王星を旅して鮮明な画像を地球に届けた。47年経った今でも健在で、太陽系を飛び出して航行を続けているのだ。スゴクないですか、ボイジャー。耐用年数の10倍ほども過ぎて良い仕事をしている
ボイジャー探査機(NASAのHPより)通信エラーの原因はメモリの一部がこわれ正しいデータが送信できなくなったとのこと。メモリの内容を正常な領域にコピーして、5ヶ月ぶりに復旧した。ボイジャーはメモリが小さく64KB程度、当時の最高のものだろうけどサムネイル画像1枚程度の容量しかない。ボイジャーもスゴイけど、それを支える技術者もスゴイね。通信に往復45時間ほどかかる彼方の探査機に対して作業するのだもの。コマンド1つ間違えれば永久に応答が途絶えるなんてこともある
1977年当時の技術者がいない中、古い設計図を見ながら復旧作業をするなんて、しびれるね。探査機に搭載されたコンピューターは今のスマホの約1万分の1の性能。こちらからの命令に対して反応速度も遅いだろうし、ローカルテストできる環境の構築も大変だ
メモリが小さいボイジャーだけど、送られてきた土星の輪の画像などはとても鮮明だ。細切れで撮影した画像を、いったんテープレコーダーに保存、それを何枚かに分割して地球へ送っていたらしい。当時の技術を駆使した様子が想像できて感動するね。ケタが6つ違う64GBのメモリをフツウに消費する僕たちは、感覚がマヒしているのかも知れないね
ボイジャーが打ち上げられた時、僕は小学生だったけど、宇宙人へのメッセージが記されたレコード盤「ゴールデンレコード」が搭載されることを雑誌で知り、小学生なりに宇宙人で盛り上がったなぁ。でもそれを太陽系で発見して意味を理解できる宇宙人がいたら、すでに地球に来ているだろうと思ったりもした
本体中央にゴールデンレコードが貼り付けられている(NASAのHPより)最後に動力源の話だけど、太陽から遠い場所なので太陽電池ではなく、原子力電池を積んでいるとのこと。これもスゴイね、先日、スマホが充電無しで50年ほど動くかも?という原子力電池を中国の企業が発表して話題になったけど、50年近く前にNASAでは実用化していたのだ。しかも今でも想定通り動き続けている
左部分が原子力電池(NASAのHPより)よくアポロ11号が月面着陸していない、あれはフェイクだ!という人がいる。ボイジャーを見ていると、そんなことあり得ないね。当時の米国はベトナム戦争が1975年に終わり財政的に苦しかったというけれど、技術を集結できるギリギリのタイミングがボイジャーだったのだね。中国が2030年頃までに有人月面着陸を目指すそうだけど、財政的に持つかは疑問。そんなことから奇跡の積み上げの先にボイジャーが存在するのは間違いないだろうね