スポーツにイマイチ興味のない僕が撮影で大相撲7月場所へ3日間も通った
興味がないといっても、決まり手を撮っていると面白いし、相撲部屋の取材でよく知っている力士もいるので、相撲ファンの気持ちが少しは分かる
力士の顔と名前をろくに覚えていない僕は、取り組みごとに四股名と勝敗が分かる掲示板を写し込み、次に「白」と言われる空シャッターを切り区切りをつける。そうしないと顔がイマイチ分からないので後に写真選びで大混乱してしまう
こんな愚直な撮影をやるのは僕ぐらいで、慣れたカメラマンは、流れで撮って、後で「炎鵬のこのシーン」とか言われたら、「あのシーンはああだったね」と説明しながらコマが出てくる
スポーツ紙のスポーツカメラマンってみんなそうなのだろうなぁ、と思いつつ「僕には無理」とあきらめている。ただ僕の強みは理系らしく、相撲だと決まり手を入れると、写真説明が自動的で生成するエクセルのマクロを作ったりして弱点を補うようなところ。普通のカメラマンとはベクトルが違うのだ
撮影は一眼レフをのぞきながら、フレームから外れないようにしてシャッターを押すだけ。ピントはニコンだったらAFを3D-トラッキングモードにしておけば、力士を追いかけてほとんど外すことは無い。ミラーレスが出る前からあった、フォーカスした物体を追い続けるこの3Dモードって結構すごいと思う。相撲やテニスには最適で、あとはカメラが撮ってくれるイメージだ。スポーツ撮影の中で相撲は比較的簡単だと思う。サッカーとボクシングが難しいというカメラマンは多い
3D-トラッキングモード 結構優れものです
今場所の特徴は、コロナ禍で入場人数を制限し、収容人数の4分の1程度に観客を制限しているところ。そのおかげで、カメラマン席も間引いてゆったり撮影ができ、左右の席に機材を置き、余裕で撮影やパソコン操作が行える。いつもだったらピッタリと肩がふれあう状況だけど、しばらくそれもなさそうだ
観客も声援を送れず、拍手だけ。静けさの中、シャッター音が響く。力士との接触を極力避ける意味合いで、土俵に近い砂被りの席は使われず、着物を着た夜の街ふうの女性はテレビに映らない
この7月場所は本来、名古屋での興行だったけど、力士の移動を避けるために、東京開催になったとのこと。この先、コロナ禍が収まるまでは東京開催が続くのだろうなぁ。こんご1年くらいは相撲に駆り出されることが増えそうだ。シゴトなので淡々と撮るしかない。AKB48を撮っている方がずっと心が震えるけど