僕の場合、料理とかファッションとかの撮影だと特に機材が重く20キロ近くになることもある。報道カメラマンはボディ1台、レンズ1本だけで行ったとしても、結果さえ良ければいいのです。実際に
「え、こんな機材でなめとるのか!」
というような同僚もいるけど、運用上大きな間違いが出ることはほとんどありません
僕は心配性なので結構機材が多くなります。重量を減らしたいので、ライトスタンドはカーボン製、カメラは少し軽いD850を使うなどしていますがそれでも重いです。それで主に都内を回るわけだけど、僕の移動方法に興味ありませんか?
実は、僕の移動はほとんどが電車とバス、
タクシーなど車を使うことは少ないです。これは会社が経費にうるさいからではありません。同僚などはほとんどタクシーかハイヤーでの移動が中心で、僕のような電車派は今の会社のカメラマンでは僕だけです
電車派の理由を聞かれると
「健康のため」
と答えるようにしている。それもあるけど、大きな理由はそれに慣れてしまうと、会社を定年になった時にカメラマンを続けられなくなるからです。大先輩をみていると、辞めてからも第一線で働く人は皆無です。理由の一つにしんどい電車移動があると思うのです
考えれば分かります。都内をタクシーで往復すると5000円はかかるでしょう。よほど儲かる案件でないとお金は出せません。なので電車移動になりますが、タクシー生活に慣れてしまうと電車移動はなじめず、写真を続ける気力も失せてしまうと思うのです。
そこで第一線から退き、せいぜい「写真家」と名乗って、ボランティアでアマチュアの指導をするのが精いっぱいになります
電車はいいですよ。無能なタクシー運転手にいらつく必要も無いし、タクシーを呼ぶ必要もない。後で領収書清算も必要がない
電車生活に慣れると、バリアフリーの情報が頭に入りけっこう楽に移動できる。またバスも意外と使えて、成城学園前や渋谷駅などは、放射状にバスが出ていてタクシーを使わなくてもいろんなところに行ける
電車を敬遠する同僚からみると、バスも使う僕は「変人」としか見えないだろうけど、それくらいしないと、体がなまって僕の目指す80歳まで現役は実現できないように思う
僕がどれくらい健康でいられるか分からないけど、
「カメラマンは体力が勝負」
スポーツクラブに行って走って、電車で移動して、駅から歩いて、そのささいな生活習慣が大事なのだと思う
よく仕事でご一緒する写真家の田沼武能先生は91歳になられた現在も武蔵野を中心に撮り歩いているそうだ。頭の回転もキレキレで、とても年齢を感じさせない
田沼先生の年まで現役でいるのは難しいと思うけど、せめて健康寿命の80歳くらいまでは現役でいたいと思うのです