よく料理研究家とかの料理スタジオに行くと、部屋の片隅に料理の撮影コーナーが設置されている
くらいのちょっとした物撮りセットの場合が多いが、中にはバズり飯などに熱心で、すごい撮影セットが置いてあることがある。だいたいは動画もUPするのでLEDライトを中心に組んでいることがほとんど。写真しか撮れないストロボで組んでいることは少ない
とほとんどの先生が言ってくれるけど、それが失敗のもとなのだよねぇ。こちらが思ったような光線加減にするのが難しく、当然微調整するけど、機材が違うのでうまく行かない。ちょっと悩んでいるだけで30分は普通に経ってしまう
だいたい僕だと途中でギブアップ。結局は持参したセットを展開する羽目になる。そういうことが数回あり、今ではどんなスゴイ機材があっても借りないことにしている。最初から持参したセットで撮り始めれば、予定の時間内に確実にきれいな写真を撮り終えることができるからです
カメラマンにもよるけど、最小限の機材を持ち込み、あとは現場の状況を生かして撮る人もいる。一見かっこ良いのだけど、僕からしたら「行き当たりばったり」にしか見えない
極端な例は料理の自然光撮影。北側に窓があり、天気も良ければそれなりに撮れるだろうけど、時間によって光の出方が変わるし、強く光を当てて湯気を出すなんて無理だし、撮ろうとした瞬間に曇るとダメだし、感度を上げないと撮れないし、いいことなんて何もない。結局自然光で撮るってことは、現場のセットを借りているのと同じこと
デジカメだからそれなりに写るけど、現場だのみにすると30点のできもあれば、100点の時もある。それじゃお金をもらって撮るプロとは言えないと思う。いつも80点以上の写真を決められた時間内で撮り切ることが大事です
料理はまだ待ってくれるけど、有名人などは分単位の時間軸なので、現場頼みで微調整しているうちに30点で終わることもある。報道カメラマンは首になることが無いけど、そういう写真を撮るとデスクは同じ仕事がきても次はアサインしてくれません
デスクもサラリーマン、指名したカメラマンが失敗するとデスクの責任になるから、手堅い人を当然指名します。失敗を重ねるたびに簡単な仕事が増えてくるので、やる気も失せ「悪魔のループ」におちいることが多い
やっぱり何の仕事でも同じこと。任せられるって重要だよね。そう思って僕は無駄になっても十分な装備を持ってゆく。よく記者に何でも出てくるカメラバッグなので「ドラえもんのポケット」みたいと言われるけど、失敗するのが怖いだけ。ちなみに、重い家具を現場で動かすために「カグスベール」を持ち歩くのは僕くらいだろう
でも失敗しても、めげず、あらためず、永久に「ふんどし」を借り続けている同僚が少なからずいる。「多様性」というやつなのかな?